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さぁ森へ還ろう①

突然ですが

“貴方の本名と顔写真を借りて、多種多様な人がいるところで好きに発言し、貴方の写真を使い性的な想像をした作品を発表し、貴方の名前で金銭を得ようと思っています”

そう言われたら、『いやいやいや!やめて下さいよ!気持ち悪い!』『僕の写真を勝手に使ってそんなことしないで下さい』『自分の名前でやって下さいよ』と誰しもがなるかと思う。

少なくとも私は嫌だ。だから誰かにそれをやろうだなんて考えたり思ったりもしない。

ただ同時にオタクでもある私は好きな作品からインスピレーションを受け、二次創作(私の場合はイメージアクセサリーだが)をひっそり作り、囲われた場所で交流をすることはある。

それは公式から見逃してもらっている行為であって、本来ならば許されないことであるのは百も承知である。

どの界隈も全て同じだと思う。きっかけの創造をした人が全ての決定権を持っていて、『これくらいなら大丈夫だろう』とこちらが勝手に決めることではないのだ。

それがなぜか通用しないアイドルの界隈に触れてこんなにも全て本人達に見える現状と自由にコピー商品を販売している状況に震えた。

これはアカン(本当に)

国は問わずアイドル、アーティストなどの縛りはどうでも良くて、一からはじめて集客出来るようになり本人達と本人達に関わる方々に活動で収入が入るようになるのがどの方々の初期の目標かと思う。私もそうだ。

自分でYouTubeをはじめてみて思ったけれど誰かに見てもらう、注目を集めるには当人達とたくさんの方々の努力があっての結果で、そうそう簡単にはいかない。


人気があるのは様々な試行錯誤があってそれを長年続けてきたからでポンと誰かから貰った物じゃない。

それを横から掠め取ってるのがファンだとしたら……というかそれはもうファンではない。

アーティストやアイドルの公式が販売する物を購入してはじめてそれがその所属事務所の収入になる。

一般の人がアイドルの写真を自由に加工し販売してもそれは所属事務所の収入にはならない。そしてその方が利用している物はそのアイドルや事務所の努力(広告にかかる費用や衣装など×売れるまでの年数)

その収入を募金したところで何になると言うんだ。自己満足にしかならないし、誰もハッピーじゃない。

アイドルやアーティストの写真をアイコンにして政治的発言や性的な発言をするのも、その方々の価値が下がってしまうことに気がつかないのか、それとも画面の中の人だから関係ないと言えるのか?

簡単に利用する側は匿名で職場や学校も知られず何も失わない。(この場合訴えられなければ)

一方アイドルやアーティストは本名も身長も実家の場所もペットの名前も最近行ったコンビニの内容まで消費される。

自分と同じ人間なのにだ。

『シーラカンスさん、コンビニでカップ焼きそばを購入』とか日常が消費されるんだよ。新作カップ焼きそばくらい自由に買いたい。


アイドルやアーティストの写真をアイコンにして自由気ままに発言してる人に初めの質問をしたらどう答えるんだろうか?きっとイヤだと思う。それとこれとは別だと思うかもしれないが別ではない。アイドルやアーティストはただの職業であって、自由に消費して良い理由にはならないのだ。


訴えられても良い!訴えられることで認識されたい……そんな愛もあるのか、様々な形があるから言い切れないが、そんな覚悟なら自由に続けたら良いと思う。確実に嫌われることは確かだとは思う。


それはイヤだと思うなら私達と同じように囲われた空間(SNSなら鍵をかける)で息を殺して活動するしかない。創作することはけして悪いことではないから。


ただ本人達に見えないところで…が最低限のルールである。

…最低限のルールです(大事なので二度言います)


『私の作品を待ってる方がいるので鍵はかけません』と開き直り、もし訴えられて、その内容が『アイドルの乳◯の色リストで本人達のイメージを損なわせた』とか文章で来た時のことを考えてみて下さい……家族になんて説明するんだよ……

そしてそれをうっかりみてしまった全く関係ない方々の心のケアはどうすんだよ…みんながみんな同じではないのだ。


貴方の好きは誰かの嫌い

貴方の嫌いは誰かの好き


イメージを損なわせてしまったら貴方はアーティストやアイドルのイメージ回復を出来るだけの力があるのか、きっとないと思う。謝罪文を出したところであまり意味はない。


貴方が得たような気がしている注目や集客力は貴方の力ではなくてアイドルやアーティストの力だ。だから貴方も惹かれて好きになったはずだ。


ただ貴方が持っているセンスや文章力やイラストなどの創作物に心惹かれる人がいることも事実ならば活動の方法を変えるしか生きる道はない。

もしくはアイドルやアーティストからのインスピレーションを昇華し、腕を磨き公式チームの一員になることもまた一つの手ではある。(ゲーム界隈はたまに聞く)


万が一推しにばったり出会ってしまい、胸を張って伝えられないような活動ならそれは隠れて行うモノだ。


誰も入ることが出来ない囲われた森へ還って一般の人からはけして見えない、暗号を知ってる者だけが集える場所でひっそりと行う、それが二次創作の掟だ。


さぁ、一緒に森へ還ろう





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