何故僕はホームレスのオジさん達を助けるのか
ホームレスの方々に話を聞くと
それぞれ色んな事情があってホームレスになっている
決して自己責任で片付けられる問題じゃない
なのに街の人からは見向きもされず、中には暴力を振るう人もいる
彼らの声も聴かずに、何でそんな事ができる
話してみれば皆いい人で、本当はこんな状況脱したい、そう思ってる人もいるのに
でも僕も見てみぬをふりをする1人だった
裕福な家庭に生まれ、ろくに苦労も知らず
そこに対する罪悪感から国家公務員や政治家になって社会を変えたい、そんな夢を描いていた
そして、去年の冬選挙の手伝いで深夜の川崎駅に張り込んでいたら初めてホームレスの女性と出会った
彼女は暴漢に襲われない様に真冬に夜通し独り立ち続けていた
でもやはり眠気には勝てず、頭から倒れ泣いてしまった。
そこで僕は何もできず傍観していただけだったのに、別のホームレスの男性がそっと彼女にハンカチを渡し慰めた
そして、彼は僕のところにやって来て
『社会を変えたきゃ目の前のホームレスからだろ』と言った
目の前で泣いてるあのホームレス1人助けられない様な奴に社会なんて絶対に変えられない
その言葉が僕の心に突き刺さり
情けない自分に対して腹が立った
そこからホームレスの方達に声を掛けるようになった
最初は拒絶されたり、理解できないことも多かったが、何度も何度も日を改めて必死に声を掛けて彼らと向き合ったら彼らと確かな『繋がり』を持つことができた。
全く境遇が違っても友達みたいに仲良くなれた
だからこそ、彼らの声に応えたい
義務じゃなくて、人として、友達として