【速報】尾崎豊「15の夜」が日本国歌に決定。 / 【フェイクニュース】
尾崎豊首相(シェリー党総裁)は25日午前4時すぎ、かつて日本を代表するシンガーソングライターとして活躍した尾崎豊氏(享年100)の代表曲「15の夜」を日本国歌にすることを決定した。
「私たちが”尾崎”を知っている最後の世代になってはいけない。」
「政策は、”15の夜を国歌にする”の一本勝負。あのスーパースターと偶然にも同姓同名の人間として、いや、一人の男として、その熱い想いだけでここまで来ました。」
尾崎首相はそのように語る。
しかしそのような、国の方向性には一見関係のないように見える政策だけで国民からの民意を獲得できたのはなぜか。その理由は時代の背景にあると分析しているのは、国際国民分析専門機構大学名誉教授の勿忘草(わすれなぐさ)氏だ。
「2000年代前半から、コンプライアンスが盛んに叫ばれるようになり、子どもたちの目に付くTVやYouTubeなどにおいて、過激なコンテンツは一切なくなりました。2050年以降からは、日常でも道徳的に反するとされる行為は道徳警察の監視のもと一切禁止され、最近では”非道徳除去手術”も行われるようになってきています。このような状況に危機感を感じていたのが、2040年以前に生まれた”最後の非道徳”世代です。今回の決定は、子どもに対しては道徳を説きつつも、どこかあの時代に懐かしさを覚えている大人たちの”道徳革命”であるということも出来るでしょう。」
この動きは、同じような状況下にある世界各国からも非常に注目されており、各地で「ロックバンド」や「ラップ」を国歌にしようとする”最後の非道徳”世代の動きが見られている。
しかし、本当に”最後の非道徳”世代の願いは次世代の子どもたちに伝わっているのだろうか。
この発表について、ユウタくん(仮名)はこう語る。
「ものを盗んじゃだめだよ。ママも先生も、みんなそう言ってるもん。」
私たちが盗んだバイクで走り出すことは、もうないのかもしれない。