幼稚園ママの挑戦から見えてきたもの。「目先のタスク」から「その先のビジョン」へ。
こんにちは。CODESIGN TOKYOの青山です。
私たちの会社には、子育て中の女性の「はたらく」を応援するBIMama(ビママ)サポートがあります。
BIMamaサポートとは…
・生活のペースにあわせた「フレキシブルな働き方」
・BIM (ビルディング・インフォメーション・モデリング) をはじめとする「最新デジタル技術の習得」
・子育ての経験を活かした「アイデアの創出」
私や、いつもこちらのnoteに記事を書いている福永も、BIMamaサポートを受けて、短時間で働いているメンバーです。
今でこそ定期的にnoteやInstagramで子育てや働き方について、感じたことなどを投稿している福永ですが、文章を書き発信するのは初めての挑戦とのこと。
今回は、限られた時短勤務の中でもやりがいや目標を見つけた福永に、働く姿勢の変化や、自身の中に湧き上がった思いについて聞きました。
1.はじめは指示待ちで受け身だった。
―――― 簡単な自己紹介をお願いします。
大学で建築を学んで、卒業後は建築事務所に勤めていました。その後、妊娠出産を経て、CODESIGN TOKYOで働き始めて今年で4年目です。今は基本的に週3日、短時間で働いています。
仕事内容は、BIM※¹関連の業務や会社のnoteやInstagram、Twitterを更新しています。
―――― お子さんを幼稚園に預けている間だけの勤務ですが、時短でしか働けないことはどう思っていましたか?
時短で「しか」というより、時短「でも」働かせてくれる環境がありがたかったです。ブランクがあり、いきなりフルタイムでは働けないと思っていたので、感謝しています。
―――― はじめはnoteなどの文章を書く仕事じゃなかったですよね。
一昨年、法人化した会社の宣伝の一環で、SNSをやろうということになりました。代表の川中子(かわなご)さんとミーティングを重ね、リサーチが好きでミーハーな私が担当することになりました。
―――― 様々な分野に詳しいですよね。それまではBIM関連の業務がメインだったんですか?
はい。BIMの業務は作業はできたけど、指示待ちで受け身だったと思います。会社でnoteをやろう!となった時、「何を発信していきたいか」について、話し合いました。そこで、他社のnoteや色々な記事を調べて、自分から記事の内容などについてアイデアを出し、提案していきました。
―――― 週末にライティングのセミナーも受講していますよね。がんばっているなぁと感じていました。どんな講座ですか?
有名雑誌の編集長だった方、ライターとして本を出版している方、大手企業のnoteを一人で立ち上げた方など、「今」活躍されている講師陣による、SNSコンテンツやライティングに関する講義でした。
―――― 受講した感想は?
受けてよかったと感じています。普段、直接話せないような有名な方々に質問ができ、自分の文章の添削もしてもらえるのでとても勉強になりました。また、受講生にライターや企業の広報を担当している方々がおり、様々な業界や立場でのお話しを聞くこともできて参考になりました。
2.文章を書くようになって物事をより深く考えるようになった
―――― 今までコンスタントに文章を書いて発信したことはありますか?
全くないです。今はnoteを月に2回、他のSNS(Instagramなど)は週に2回更新しています。
―――― 初めてなのにすごいと思います。でも、このペースで投稿するのは大変そうですね。
今も模索しながら書いています。その中でも、書く内容を絞り出せず、先が見えなくなったこともありました。どんなアカウントにすればいいのか、方向性を見失ったこともあります。
―――― 悩んだ時はどう解決しましたか?
素直に代表に聞きました。ヒアリングして会社として発信したい内容をすり合わせました。それからは「会社の運営するSNSのアカウントに沿った文章ってなんだろう?」と普段の生活で考えるようになりました。何かにつなげられないかなって。
―――― 文章を書くようになって、ご自分の中に変化はありましたか?
物事を深く考えるようになりました。例えば疑問に思ったこと、モヤッとしたこと、頭の中に残っていることは、どうしてだろう?なんで頭の中に残っているんだろう?って考えるようになりました。そして、考えたことを書きたいと思うようになってきました。
最近ではnoteにかけることはナンジャラホイ?と思って生活しているかもしれない笑。疑問に思ったことはネタになりやすいです。
3.与えられたタスクをこなす働き方から、「これがやりたいです!」へ
―――― これからどうしていきたいですか?
少しだけ専門的な話になりますが、私たちの生活に欠かせない戸建住宅、マンション、オフィスビル、商業ビルや公共施設など、すべて「建物」です。BIMから得られるデータが日常生活でどのように役立つのか。CODESIGN TOKYOの広報として、建物のユーザーの声に寄り添い、多くの方に届けていけるようになりたいです。
今は会社が始まったばかりで、代表が色んな業務を担っている部分が大きいです。なので、相談しながら、少しずつ役割分担できるようになったらいいかな。
―――― 以前から、社内で広報をしたいという思いはありましたか?
なかったです。以前は、こちらから提案するというより、言われたタスクをこなしていました。CODESIGN TOKYOでnoteやSNSをはじめる機会があり、そこでミーティングを重ね、自分のアイデアを出すきっかけがあったからこそ「これがやってみたい!」というビジョンが生まれたのかもしれません。
―――― 会社とともに成長していますね。
そう感じます。私たちのアイデアを出しやすい環境を作ってくれ、そして反映される機会があるからビジョンが生まれやすい場なのかもしれません。だからこそ自分自身の成長を感じ、働く姿勢も変化してきました。
4.今の方が仕事に熱意とビジョンがある
―――― 「広報がやりたい」という思いが湧き上がった福永さん、具体的な目標はありますか?
ある飲料メーカーが発信しているnoteが素晴らしく、個人的に楽しく読ませていただいているのですが、そこではいろんな人の想いやビジョンを届けています。
CODESIGN TOKYOは、『一緒につくるぼくたちのまち』をコンセプトに、建築・都市に関わる最新デジタル技術を活用して、地域の『あったらいいな』をカタチにすることを目指しています。
ですので、こちらのnoteでも子育て世代のリアルな声や想いなどのコンテンツを届けたいという目標があります。建築のバックグラウンドがあり、子育てを経験中の私だからこそ、伝えられることがあると思っています。
自分たちの業務や働き方の記事だけじゃなく、会社のメンバー以外にも広くインタビューを企画したり、写真にもこだわっていきたいですね。
―――― 今も、文章だけじゃなく、会社のSNS全般の世界観のコンセプト構築や、noteのバナー画像の作成もしていますよね。
はい。今後はnoteなどを会社のホームページなどにリンクして、全体として会社の想いやビジョンがもっと多くの方に伝わるような、ひとつのコンテンツをしっかり作っていきたいという願望もあります。
―――― 最後に、以前の自分を振り返って一言お願いします。
働き始めた頃の自分と比べると、今の方が仕事に熱意があります。昔は働いていても子育てありきの中の仕事というか…そんな比重だったかもしれません。目の前のタスクのことしか考えていなかったかも。
今は「これをやっていきたい!」というものがあります。noteを書いたことで、自分のやっていきたいこと、会社でやっていきたいことのビジョンがみえてきました。
インタビューを終えて
元々エネルギッシュな印象の福永ですが、最近はよりいきいきしているように見えました。今回話を聞いてみて、仕事での挑戦を通して積み重ねた自信や、得意なことを業務に生かすことで感じるやりがいが、内面からにあふれ出しているように感じました。
子育てなどで仕事のブランクがあると「今の私にできることがあるのかな?」と不安になることがあるかもしれません。私もそう思う時があります。
でも、短時間でも得意なことを生かしたり、新たにチャレンジする機会があると、「受け身」から「自発的」に、「目先のタスク」から「その先のビジョン」へと、少しずつ意識が変化してくるように思います。そして、それぞれの時期が来たら、自信を持ってフルタイムに復帰する方もいるでしょうし、独自の道を開く方もいるかもしれませんね。
さて、私たちは弊社のBIMamaサポート制度のおかげで、様々な経験をするチャンスに恵まれました。
次回の記事ではサポートする側、CODESIGN TOKYO代表の川中子にインタビューします。「なぜ幼稚園ママを雇用しようと思ったのか?」どうぞお楽しみに。
※¹BIM (ビルディング・インフォメーション・モデリング) とは、先端的なデジタル技術を活用し、建設プロジェクトのライフサイクル全体を通じて、建物資産に関する情報を作成・管理するためのプロセスです。