第6日: リスト(list)を使おう【15日間Pythonチャレンジ:中高生が学ぶプログラミングの基礎】
Pythonのリストは、様々なタイプのデータを効率的に扱うための強力なツールです。この記事では、リストの作成から基本操作までを段階的に解説します。実用的な例を交えながら、リストの扱い方をマスターしましょう。
1. リストの作成と基本的な特徴
Pythonのリストは、同じタイプのデータを順序付けて格納するための便利な方法です。リストは角括弧[]で囲み、カンマ(,)で要素を区切って作成します。
1-1. 整数型(int)のリスト
整数のリストを作成する例です。これは数値データを順序付けて格納します。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
print(numbers)
1-2. 文字列型(string)のリスト
文字列のリストを作成する例です。これはテキストデータを順序付けて格納します。
fruits = ["りんご", "バナナ", "チェリー"]
print(fruits)
2. インデックスとは?
リストの各要素は、特定の順序(位置)に配置されており、この位置を指し示す数値が「インデックス」です。Pythonのインデックスは0から始まります。
2-1. リスト要素へインデックスを利用してアクセスする
インデックスを使用してリストの特定の要素にアクセスできます。
たとえば、fruits[0]はリストfruitsの最初の要素にアクセスします。
fruits = ["りんご", "バナナ", "チェリー"]
first_fruit = fruits[0] # "りんご"
print(first_fruit )
2-2. インデックスを利用してリストの要素を変更する
リストの要素は変更可能です。インデックスを使って特定の位置の要素を新しい値で更新できます。
fruits = ["りんご", "バナナ", "チェリー"]
fruits[1] = "マンゴー"
print(fruits) # ["りんご", "マンゴー", "チェリー"]
この例では、リストfruitsの2番目の要素(インデックスは1)を"バナナ"から"マンゴー"に変更しています。(繰り返しになりますがPythonのインデックスは0から始まります。)
3. リストに要素を追加する方法
append()メソッドでリストの最後に新しい要素を追加できます。
3-1. 整数型リストへの追加
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
numbers.append(6)
print(numbers)
3-2. 文字列型リストへの追加
fruits = ["りんご", "バナナ", "チェリー"]
fruits.append("マンゴー")
print(fruits) # ["りんご", "マンゴー", "チェリー", "マンゴー"]
4. リストから要素を削除する方法
リストから要素を削除するには、主にremove()メソッドとpop()メソッドの2つの方法があります。これらは異なる用途に適しています。
4-1. remove()メソッド
remove()メソッドは、リストから特定の値を持つ最初の要素を削除します。このメソッドは、値を指定して要素を削除する際に使用します。もし指定した値がリスト内に存在しない場合、エラーが発生します。
fruits = ["りんご", "バナナ", "チェリー"]
fruits.remove("バナナ")
print(fruits) # ["りんご", "チェリー"]
4-2. pop()メソッド
pop()メソッドは、指定されたインデックスの要素をリストから削除し、その要素を返します。インデックスを指定しない場合、デフォルトで最後の要素が削除されます。pop()は、特定の位置の要素を削除する場合や、削除した要素を後で使用する場合に便利です。
fruits = ["りんご", "バナナ", "チェリー"]
removed_fruit = fruits.pop(2) # チェリーが削除され、変数に格納される
print(fruits) # ["りんご", "バナナ"]
print(removed_fruit) # チェリー
remove()とpop()の違いは、remove()が削除する要素をその値で指定するのに対し、pop()は位置(インデックス)で指定する点にあります。また、pop()は削除した要素を返すことができるため、その要素を後で使用したい場合に適しています。
5. リスト内の要素の検索
inキーワードでリスト内に特定の要素があるか確認できます。指定した値がある場合はTrueを返して、ない場合にはFalseを返します。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
print( 1 in numbers )
5-1. 整数型リスト内の検索
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
if 4 in numbers: #検索結果がTrue
print("リストに4が含まれています。")
5-2. 文字列型リスト内の検索
fruits = ["りんご", "バナナ", "チェリー"]
if "バナナ" in fruits : #検索結果がTrue
print("リストに'バナナ'が含まれています。")
Pythonのリストは、データの整理や操作を行う上で非常に重要な役割を果たします。この記事で紹介した基本操作をマスターすることで、あなたのプログラミングスキルが向上し、データ処理がより簡単かつ効率的になるでしょう。
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