「鬼滅の刃」がブームになる世の中ってどうなんだろうか。。
別に誰が何を好きであろうと私が口をはさむことでもないし、別にいいんだけど。。作者に対しても何の思いもないんだけど。。ここまで「鬼滅の刃」がブームになるって世の中に対して、なにやらもやもやしたものを感じるのは私だけであろうか。。まあ、そうなんだろうなあ。。いや、どうなんだろう。あえて公に表明しない人もいるかもしれないけれども。。勇気をもって?ちょっと個人的な感想を書いてみようと思う。
周囲にも「鬼滅の刃」観たという人が現れ、ミーハーな私は、まずはマンガから。。と結局第4巻まで読んでみた。たしかに、けっして、つまらなくはない。ストーリー展開が気になり、続きがどんどん読みたくなる。けれど、読み進めつつも、そのストーリーの持つ、暗さと、価値観に、違和感を感じずにはいられない自分がいる。(最終話まで読んでいないのに感想を書くのもいかがなものかと思いつつも、最後まで読むことができなかったので中途半端な感想ではあるけれど。。)
まず、暗さ。そもそも、闘いものが嫌いである。鬼と人の闘いが延々と繰り返されるお話。しかも!鬼は昔、人だったという共食い的な設定も嫌だ。世の中が平和になってほしいと願う私としては読んではいけない類のマンガである。弱肉強食。嫌いである。ウルトラマンとかウルトラセブンを見て育った世代。骸骨のシーンが出てきた日には夜眠れなかった思い出がある。それでも、当時、観続けていたのはなぜだろう。
大人になった今、子供たちには平和なマンガを読んで欲しいと願うのは勝手なことだろうか。世の中は弱肉強食、強くなければ生き残れないと教えるべきなのだろうか。。確かにそれも必要かもしれない。けれども、けれども、、異なる価値観を持った人たちが闘わず、争わず、それぞれの力を伸ばして共存することは大事ではないだろうか。。そういう漫画を読んで欲しいと単純に思うのだ。もちろん、これはいい、これは悪いと決めつけることはできない。けれど、日本中がブームって。。。これって、どうよ。って思うのだ。戦時中、子供たちは、空き地でチャンバラごっこをしていたと聞く。だからなのだろうか。今、そういう子供たちを見ると、なにかこう。。落ち着かないものを感じる。このマンガを見て育った子供たちはいったいどのように成長するのだろうか。勿論、私たちの子供の頃も、仮面ライダーごっこやらなにやらあったから、それがチャンバラになったからといって気にする方がおかしいのだろうか。。けれども、私は思う。なぜ今これが流行るのか。。背景には何があるのか。。有名人までもがテレビで絶賛するのは何故だろうか。。
価値観の話をしたい。これ、少年マンガなので、しかたないかもしれないんだけど、男尊女卑的セリフがときどき出てくる。男とか女とか関係ないじゃん。男だから勇敢であるべき的な価値観が嫌いだ。女だって勇敢であっていい。こうして、幼い子供に、そういう前時代的な価値観が無意識のうちに植えつけられるかと思うと、、むなしい。。
別に誰が何を好きでもかまわないけれど、日本国中ブームですっていわれると、なにかこう、怖いものを感じるのは私だけであろうか。。
もっとはっきり書こう。私は平和な世の中を望んでいる。そして、そのためには、無垢な子供に、なるべくなら、恐怖とか、理不尽さとか、世の中の暗い面をなるべく見せない方が良いのではないかと思っている。それが存在する世の中をリアルに感じて欲しくはない。更には、それに対抗する手段も、暴力的なものではない形であってほしい。もしも、そんな平和なマンガが流行るなら、私はうれしい。。
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