【雑記 私のカケラ】
《これは2年前の今日にFacebookに書いたものの転載です》
Twitterのまとめ記事で笑えるやつとか、ちょっと哲学的なのが好きなのでよく見るのですけど、
そこに載ってたツイート主さんの名前に見覚えが。
同姓同名かなー、
でも名前の「オ」を「ヲ」とわざわざ表記するところが一緒、と思って主のところへ飛ぶと、
音楽家、とあり、(お。もしや)と思う。
youtubeが貼り付けてあった。
聴いてみる、秒でわかった。本人だ。
その人は、わたしが教育学部の附属中学校に通ってた当時に来た教育実習生の1人。
確か各学期ひとクラスに5.6人実習生が来るという環境の中で、
何故か一人だけ繋がりを持ったひとだった。
音楽の担当だった。
生き生き元気感な実習生が多い中、
一人異彩を放っていた。少し暗めの(笑)
教育学部附属の生徒は実習生慣れしているので、割とズケズケしてて、「先生彼女いるのー?」とかグングンいく。
わたしは中学からの編入だったので、そういうのははたから見てた。
ヲ(仮)氏も、その流れの中に居心地悪そうにいた。
今ならオタク、と言われたりする雰囲気だったのかもしれない。
どちらかと言うとサブカルタイプかな。
モノトーンな、さりげにお洒落な人だった。
ヲ(仮)氏と何故かは覚えてないけど、
手紙のやり取りをする事になった。
ティーンエイジャーに読むといい文学とか、是非観てな映画とか教えてくれた。
サリンジャーや、「セレナータ=カンタービレ」などオススメされたのを覚えている。そしてオススメの1/3くらいを観たり聴いたりした。
あ、のちに爆発的ヒットした「バックトゥザフューチャー」もオススメされたな。
そしてその感想を書いたり、
自分の読んだ本のことなどを返信に書いたのだと思う。
「中学生っぽくない感性が興味深い」と言われた。
大学院生となり、その後就職してヲ氏は東京へ行った。ゲーム音楽などをやる人になった。(追:Wikipediaによると東京の大学院へ行った後の就職だった模様。)
その後いつとはなく連絡しなくなった。
私も故郷を離れた。
それでも、ヲ氏の作った音楽のカセットテープはずっと持っていた。
テクノと分類される音楽かな。
ポップなテクノだった。
題名も曲もその頃勧めてくれた文学を感じるものだった。
私の感性を育ててくれた人だと思う。
そういえば、中学時代も、わたし、学校でも家でも生きにくかったなぁ(笑)
好きなお洋服屋さんの店員さんやヲ氏のような大人の人にたくさん話を聴いてもらった。
そんな
思春期の私が
ぶわーっと湧き上がった。
ヲ氏は今、誰もが知る超有名美大の教職に就いていて、
音楽活動もしていて、舞台音楽なんかもしていて、
Twitterのフォロワーも1.5万人もいた。
息子さんとの暮らしをツイートする事が多いらしいのだけど、
『息子氏』と書いていて、
あ、私と一緒、とそんなところももしかしヲ氏に培われたものなのかも知れない。
少し悔しくも有り、とても嬉しくも有る。
画像はケースしかなかったカセットテープ。
大丈夫だ、頭の中で音楽は流せる。
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