未経験者でも実務経験を積むことができる!CODE BASE WORKSスタート!
このたびCODE BASEは未経験からプログラミングの学習を始めた方にも実務経験を積めるようにCODE BASE WORKSをスタートします。CODE BASEのプロジェクトが始まった経緯からCODE BASE WORKSの取り組みをご紹介します。
プロジェクト立ち上げから認知拡大まで。
もともとは株式会社プロトソリューションの社内プロジェクトでもあった「Pepper開発のプラットフォーム」をいかに世の中に認知してもらい、利用者を増やしていくかという議論からはじまりました。当時の沖縄県内では、コワーキングスペースやエンジニアコミュニティが点在化している一方で、なかなか裾野が広がらず、限られた人たちがいくつかのコミュニティを周遊している状況でした。そのため、「Pepperの開発にフォーカスしたコミュニティ」というコンセプトにしてしまうとさらに裾野が広がりづらくなるのではないか、と考えました。コミュニティの認知を上げるだけでなく、そもそも周遊していく人たちを増やすところから初める必要があったのです。そこで「エンジニアになりたい」未経験者の育成からコミットし、ITコミュニティを活発化させていく点にフォーカスしよう、という戦略を策定。CODE BASE というネーミングで、2017年にスタートしました。
「宜野湾西海岸を、ITビーチに!」をビジョンに、立ち上げ当初から一貫して様々なコンテンツを展開。エンジニアの育成から関わることで、ITコミュニティに参加する人たちの数そのものを増やしながら活性化していく。そのためには、「ITに対してまだ理解が薄い層」や「実際のエンジニア」というように細かくターゲットを分けて、それぞれにあわせたコンテンツを展開する必要がありました。例えば、「女性かつ非エンジニアの方々と実際のエンジニア」というターゲットを設定した場合は、双方がテーマを持って交流する「IT女子会」を開催。そのほか、「スタートアップ企業とエンジニア」をテーマにしたイベント、androidアプリの開発やハッカソン、さらに専門的な技術の勉強会といったように、幅広いコンテンツを企画・実施してきました。
プログラミングスクールのスタート
立ち上げ当初は認知拡大と、CODE BASEユーザーとの関係性深化という位置付けにコンテンツを分けて実施していましたが、特に鍵となったのが、未経験の人たちを育成していくためのプログラミングスクールを開校したことでした。コミュニティ形成で重要なのは、長期的な時間軸で参加者と関わりながら、コミュニティ自体の考え方をしっかりと伝えていくための“教育的コンテンツ”です。これによりファン(コアユーザー)が増えていくため、ブランドを確立しやすくなります。
CODE BASEのプログラミング講座の特徴は「1000時間の学習」をコミュニティとしてサポートすることです。多くのプログラミング講座は受講期間中のサポートがメインで、講座終了後の就職支援や実務経験を積むことに関しては、受講生個々人の努力に紐づくところが大きくなります。ところが実際の転職活動や就職活動においては実務経験を求められることも多く、“学習”はしてきたが“実務経験”を積む機会がない求職者からすると、求められるスキルが乖離しすぎており、なかなか転職活動では通用しないという現実がありました。だからこそプログラミング講座が終わって学習終了とするのではなく、プログラミング講座スタートのタイミングから「1000時間の学習」を掲げ、受講生がやり切れるようにサポートしながら、webサービスのベータ版を3日かけて開発する「ベータ版ハッカソン」や、テーマを設けて学習する「テクトレ」などのコンテンツを用意。また長期間の学習を続けていく中で、学習時間の長い人がプログラミング講座やハッカソンのサポートにまわり、初学者の育成に関わることで自身の知見を深めていくというプロセスも用意しています。このように講師のみならず、受講生同士が助け合い、自走していくことに重きを置いていることが、CODE BASEのプログラミング講座の特徴でもあります。
プログラミング講座は2020年6月で10期が終了。合計230名以上の方々が講座に参加し、卒業していきました。その中には未経験からスタートし、実際にエンジニアとして就職した方も多数います。コミュニティとしてサポートし合い、1000時間に向かっていくというポリシーを明確にしたことが、こうしたプログラミング講座の在り方につながっています。
CODEBASE WORKSについて
プログラミング講座を中心に、コミュニティに参加する人たちのプログラミングスキル向上を図ることはできてきました。しかし、実務経験がなければ転職や就職が難しいという状況はいまだ続いていました。この課題をどう解決していくべきか。考えた結果、2020年6月から開始したのがCODE BASE WORKSです。案件の安定供給とサポート体制を整えることで、受講生の方々に実際の案件に参加し、実務経験を積んでもらう。プログラミング講座の受講生にとっては、CODE BASE WORKSを通じて実務経験を積みながら、自身の培ってきたスキルで報酬を獲得すること、さらなる技術力の向上に取り組めるようになりました。
またCODE BASE WORKSが掲げる目的の中には、国連サミットで採択されたSDGsの「No.8 働きがいも経済成長も」に貢献することが含まれています。自身のスキルを活かすことで、自分に見合った働き方を選択できるようになる。働きがいと自分らしい働き方の両立という点で、社会課題を解決していく仕組みだと考えています。さらに昨今社会的な課題となっているエンジニア不足についても、未経験から実務経験を積んでいく人が増えることで、その解決につながるのではないかと考えています。沖縄県民の働き方そのものに良い影響を及ぼすという観点からも、今後もCODE BASE WORKSを発展させていきたいと考えています。
なお、具体的な仕組みとしてはCODE BASE WORKSのディレクターが案件の獲得から進捗管理までを行い、クオリティ担保をメンターがサポートすることで、実務経験のない人でも案件が請け負えるようになっています。さらに案件に参加できる条件として、一定の学習時間を積み(500-600時間程度)、ベータ版ハッカソンなど特定のイベントに参加しているかどうかといった基準を設けることで、着実に力をつけていけるようになっています(早い人は、学習し始めてから半年~1年程度で実務経験に移行できます)。
主に取り組める案件は、
①HPやLPなどの制作
②webアプリケーションの制作
が中心になります。実務経験が少ないうちは①のHPやLP制作をメインに、その後徐々に②webアプリケーションの制作に移行してもらうことになります。
実際の案件ということでもちろん制作費をもらうことができる一方、進行の遅れやクオリティ面でのリスクも懸念されます。そこでコーディング、ディレクションについてはサポート体制を整備。万が一クレームが発生した場合も対応できる体制になっています。しっかりと学習時間を積んできた受講生からすると、その次のフェーズとして実務経験を得ることに集中できるという点は、CODE BASE WORKSの魅力になっています。実際の案件ですから、受講生は本気で取り組まなければいけません。それこそが、プロとして巣立っていくためにはかかせない経験になります。
今回のコロナ禍で、改めて働き方や生き方に変化が起きると考えられます。特に自身の家計をどう守っていくかという観点で、副業ニーズも増加の傾向が見受けられます。もちろん、「学習すればすぐ稼げる」わけではありません。しかしCODE BASE WORKSなら、学習してきたプログラミングスキルを通じて実務経験を積み、収入を得ていただくことも可能です。転職や就職はもちろん、副業という選択肢にもつながるかもしれません。全国的にみても平均年収が県外と乖離している沖縄県ですが、自身の経済力を確立していく一手段として、プログラミングスキルの習得をサポートしていきます。今後もCODE BASE WORKSでの取り組みについて情報発信していきますので、ぜひチェックしてください。
▶︎受講生からのコメント
全国にはさまざまなプログラミングスクールがありますが、卒業してすぐ就職・実務に入れるレベルになれるスクールはどこにもないのではないでしょうか。ところが、CODE BASEではある程度実力がついてきたタイミングで開発案件が提供され、さらに深い学習をさせてもらえる機会をつくってもらえます。
実際これまで開発案件に携わらせてもらった時は、プロのエンジニアと共にgitを使ってチーム開発をしたり、レビューや技術のサポートをしていただけるので、卒業後から就職に向けてある程度の実務経験を積むことができました。このような手厚いサポートも用意されているので、CODE BASEはエンジニアを目指しているプログラミング初心者におすすめのコミュニティだと思います。
プログラミング教室受講生募集中!
プログラミング教室が受講生を募集しております。宜野湾市にあるCODE BASEと沖縄市にあるStartup Lab Lagoonでも同内容の教室を開講しており、2拠点で開講しているので、より多くの方々に受講していただけます。募集要項などは以下のリンク先に書いてありますので、ぜひ応募していただけると幸いです。