Ozobotとアンプラグド・プログラミング
名古屋文理大学コード教育プロジェクトの早川です。
今回の記事では、Ozobotを使用したアンプラグド・プログラミングの
「メリット」「デメリット」について
そして実際に作成した、教材について紹介をさせていただきます。
Ozobotやアンプラグド・プログラミングについては
こちらの記事をご覧ください。
メリット
色々とメリットはあるのですが個人的に一番感じますのは
【導入がしやすい】これに尽きます。
Ozobotで行うアンプラグド・プログラミングではプリントとシールしか使用しません、なので小学生を相手に教えるときはパソコンやタブレットなどを使用せず、普段の学校生活にて慣れ親しんでいるプリントやシールを使用することで教えることが出来ます。
これによりプログラミングの楽しさを理解しやすくなったり、プログラミング的思考のスムーズな学びにつながっていきます。
プリントとシールさえあれば教える事が出来る、Ozobotを使用したアンプラグド・プログラミングの利点は総じてそこだと思います。
デメリット
こちらも色々とあるのですが一番デメリットとして感じますのは
【巻き戻しができない】ですね。
プリントやシールを使用しないということは問題をやり直したい場合には新しいプリントを用意しないとやり直す事ができないということです。
これがどれだけめんどくさいかはパソコンやタブレット、スマートフォンなどで取り消し(Undo)ができないという事だと思ってくだされば想像しやすいかと思います
度重なるやり直しの結果、手元にあるプリントの数が増えすぎてしまい手元が乱雑になってしまうといった、副次的なデメリットも発生してしまうのはアンプラグドなプログラミング教室を開催する度に感じてしまいますね。
作成した教材の紹介
私たち名古屋文理大学コード教育プロジェクトでは、実際にOzobotを使用したアンプラグド・プログラミングのプログラミング教室を開催し、小学生向けのプログラミング教育について研究してきました。
ここからは作成した教材を例に取りながら説明していきます。
こちらの問題は「シールの貼り方」と「シールの向き」という
基本的な問題の解き方を覚えてもらおうという意図があります。
どうやって覚えてもらおうかといいますと
1枚目は解答図になるのですが、注目していただきたいのは2枚目のシールを貼ってある場所になります、こちらを見ますと点線の枠に沿ってシールを貼っています、そのためシールを貼ればOzobotに命令が出せるということをシールの貼る位置と共に直感的に覚えてもらおうというわけです。
そしてこちらの画像を見ますとシールの向きが逆ですね。
なのでこの箇所のシールの貼り方を通して、シールをOzobotの向きに合わせてシールの向きを変えていかないと命令が出せないという事を覚えていくわけです。
このように覚えて欲しい事を盛り込んだ問題以外にも
しりとりの要素と掛け合わせた問題なども作成しています。
こちらの問題の良いところは解答が複数ある事で正解のルートを探す楽しさを学べるところですね。
例えば
上記の画像の様に
「リンゴ」→「ゴリラ」→「らっこ」→「コップ」→「プリン」
といったような感じです。
終わりに
最後まで読んでくださりありがとうございます。
今回の教材紹介は主に紙の問題作成に主眼を置いていましたが、それだけではなくシールに主眼を置いた教材紹介の記事もございますので是非合わせてご覧ください。
また今回取り上げたアンプラグド・プログラミングとは反対にパソコンや
タブレットなどを使ったプログラミング学習アプリ「OzoBlockly」についての記事もありますのでよろしければこちらもご覧ください。
編集:早川