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煙草をやめた。


はじめに

フォロワーは信じられないかも知んない。てかここで初めて報告するしね。煙草、やめたよ。いや嘘です。たまに吸ってます。
正確には「煙草を吸わないとニコチン切れが来て日常生活に支障が出ることがなくなった」が正しい。
なのでこの記事は「本気で煙草をやめたい」人には向かないというか、参考にならないと思う。健康的に問題がなかったら今も毎日吸うと思うし、てかシーシャくらい行きたい。まあでも「そんなやり方でやめるんやな〜」「そんなスタンスあるんやな〜」という軽い気持ちで読んで欲しい。ちょっと脱線したりもするからゆるりと読んでくれ。


禁煙きっかけ

煙草をやめようと思ったきっかけは、半年くらい前から、煙草を吸った時、喫煙所に入って流動喫煙した時、なんならなんでもない時に、とにかく吐き気がする、ということであった。これがまぁとにかくきつい。煙草はいつも通り美味い。しかし、吐き気があとで来ると思うと吸うのが億劫に……別にならなかった。だって煙草は美味いしヤニは脳と身体に沁みるんだもの。そう、私は典型的なヤニカスなのである。それももう5年以上(ちゃんと年数数えてなかったから考えてびっくりした)。
ただ、私もそれなりに健康を考えようという年なのである。あと、健康診断とかまともに受けてなくて胃カメラとかで食道や胃の状態をきちんと診てもらったことがなかった。最初は煙草云々より「食道とか胃に何かあるんじゃね?」という不安のがでかかった。

というわけで消化器内科に足を踏み入れた。そこは肛門科もあったので、ついでに、どう考えてもあるだろという状態で何年も見て見ぬふりしてたイボ痔も診てもらった。がっつりイボ痔だった。こっちは「すぐ手術しなきゃいけないほどのものじゃないけど酷くなってきたらした方がいいね〜」くらいのものだった。で、吐き気について。竹を割ったような物言いの気のいいお医者さんでとてもわかりやすい言い方をしてくれた。「それは身体が煙草を受け付けなくなったってことだよね」。……知ってた。言われることも覚悟してた。そして私は人生初の胃カメラを予約した。何もなければいいしあったら見つかるのはいいことだし。
胃カメラの日までにもそれなりに変動があった。まずは、煙草が切れるからそれでとりあえずやめてみる。これは今まで何度も失敗してるのでやっぱり駄目でした。ただ、耐えきれなくなって家にある煙草を乱雑に吸ってたのだが、そのおかげで吸う煙草によって吐き気が異なるのをある程度把握した。タールが重い煙草やリトルシガーなんかはわかりやすく吐き気が酷い。いつも吸ってた5ミリ程度以下じゃないときつい。はたまた、置き物と化してるiQOSイルマに変えてみる。あれ? 案外満足出来るぞ。しかも紙タバコと比べると吐き気少ない。臭いはまあない。灰は出ない。捨てるのがめっちゃ楽。えっ、電子タバコ……すごく良いのでは……? まあそりゃ紙タバコに比べると吸いごたえはないですけどね。ちなみにイベント行った時にヤニ誘われて紙タバコ一本貰ったので三日ぶりに吸ってみたら驚くほど美味く、吸った後驚くほど口臭かった。紙タバコって……こんなに臭いんだ……。
そんな感じで迎えた胃カメラの日。もちろん鼻から希望。麻酔はなし。……胃カメラ、鼻からでもめっちゃ吐き気しますやん!! 苦しかったよ〜! 次する時は麻酔ありにしますぅ。そして結果(当日出るのありがたいね)、「軽度の逆流性食道炎があります」。……??? まじ? これが逆流性食道炎って……こと……? ぶっちゃけやめようと決めてからはやめる覚悟を決めるための期間だった。そのための消化器内科受診でもあった。私はここで完全に腹が据わった。煙草を、やめよう。


禁煙はじめ

禁煙外来に頼ることは初めから決めていた。ヤニなしで生きてらんないんだもん!! コンビニ行ったら簡単に手に入っちゃうんだもん! 禁煙外来に行くまでに考えてた目標は酒の席とかシーシャとか、年に数回吸うくらいになればいいな~という感じだった。
問診表、めちゃ細かい。初診問診表が1ページなのに対して、禁煙外来用の問診表、2ページあったんだが?? あとかなり細かい。個人的に驚いたのは「常喫している銘柄はなんですか?(こんな趣旨だった)」という項目。タールじゃなくて銘柄なの!? ここで銘柄じゃなくて「5ミリくらいのメンソールならなんでも。こだわりはない」とか書くとまた印象違うんか???
なんかきつい言い方するお医者さんだったらやだな……くらいの不安があったのだが、診療室に入ってみると、すっきりした印象の、事実を淡々と述べる感じのお医者さんで安心した。
「ニコチンはマリファナとか麻薬と同じようなものなので煙草がやめられないのはニコチン依存症ということになります」……大事な事だね。知ってたけど学校教育で聞くのとはなんか感じるものが違うな。大人になったからなのか煙草を吸って何年も経ったからなのか……。
「たまにお酒の場でだけ吸うという人がいますがあれは特殊体質です。りーさんの場合もうずっと吸っていらっしゃるようなのでたまに吸うというのは無理だと思いますね」……っっすぅぅ~アッハイ……。ニコチン入ってるものは全部やめる……という方向性で行かして頂きやす。禁煙外来……思ったより高かったし……(薬代忘れてたし、ホームページ記載の値段より高かった。せっかくだから検査とかもしたからかもだけど)。あとニコチンパッチ代は別料金なんすね。……当たり前だろ!!

禁煙を始める日は一週間以内くらいで、自分で決めていいとのことだった。喫煙具を捨てる、煙草とお別れする、やることはあるからね。最後に吸ったのは、アイコスイルマでシトラスグリーンだった。感慨がなさすぎる。あの時は本気でもう一生吸わないつもりだったのに。だって少なくない金かけて禁煙外来受診した訳だし。煙草を吸い始めてからずーっと愛喫してたボヘームシガーやボヘームシガーモヒートじゃなかった。いやまあ……欲しいのはヤニであってモヒートのフレーバーじゃねぇからなぁ。モヒート美味いよね。

愉しみのないくるしみ


そして迎えた禁煙期間。なんやかんや、また吸っちゃって禁煙失敗、ってことはなかった。三ヶ月きっかり禁煙した。ニコチンパッチ偉大すぎる。てかニコチン依存症怖すぎでしょ。ヤク中じゃん。
まず直面したのは「いつも煙草を吸ってた時に何すればいいかわかんない」ということだった。通話、動画を観る、音楽を聴く、休憩。生活、いや人生に喫煙がこれほどまでに根差しているとは。戦慄した。そこで、やらなきゃやらなきゃと思いながら出来ていなかった散歩を積極的にやるようにした。驚くほど健康的になる。また、物事を純粋に楽しんでみるようにした。例えば、映画観たあとに感想を書く。コーヒーを飲む。ご飯を食べる。人と話をする。なんでもないことを、喫煙に付随する行為ではなく、その行為そのものとして愉しむ。すると、なんというか。人生ってこんなに鮮やかなのかと思った。ヤニでぼやけた頭も悪くないけど。すっきりした頭に入ってくる外の世界の情報はただただ鮮明だった。さて、禁断症状の山場は禁煙二、三週間目だった。ただ、欲しいのはニコチンじゃないのだ。煙草を吸うという行為そのものなのだ。そして、煙草の味である。そこで投入したのはコーヒーを飲む習慣だった。また、ちゃんと美味しいものを食べること。この頃には煙草で衰えた味覚が戻っており、とにかく匂いと味が美味い。これはかなり効いた。まあ、一ヶ月もしたら飽きちゃったけど。その頃には習慣から喫煙が抜けて、すっかり真人間になっていた。
そうして、いつの間にかニコチンパッチは小さくなっていき、ニコチンパッチなしでも問題なくなり、三ヶ月の禁煙に成功し、今に至る。

禁煙おわり

その間に副流煙は信じられないほど臭く感じるようになっていた。三ヶ月ぶりに吸った煙草はヤニが頭に染みながら、まあ不味かった。これが正常な味覚というものなのだろうとつくづく思う。もともと煙草なんてヤニがなきゃ不味いだけのヤクだけどさ……。三ヶ月ぶりに煙草を吸った翌日、頭がまあまあ重い。煙草は別に欲しくなかった。まあ旅行だったから酒しこたま飲んだし。そんなことより私の体はアルコールの分解に必死だったようである。ウコンとか飲むべきだったね……久しぶりだったから……。数日はそれなりに煙草欲しくなったけど吸わなかった。あれ……いけちゃうなこれ……。私案外意思強いのか……??


さいごに

今の私は、禁煙が趣味です。


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