セミナー「映画館・映像ソフトのバリアフリー化最前線」
「バリアフリー上映」という言葉を見たことはありますか?
これ、映画「カメラを止めるな!」のサイトですが、音声ガイド・字幕に対応している映画に言葉が書かれています。
アプリを使って、メガネ型端末に字幕を写したり、
スマートフォンから音声ガイドが流せたりします。
NPOメディア・アクセス・サポートセンター(以下、MASC)が提供しているUDCastというアプリが対応している作品にこのマークがついています。
UDCastって?
サイト からの引用です。
UDCast(ユーディーキャスト)とは映画・映像・放送等の「音声」をスマートフォン等の携帯端末のマイクが拾うことで、その端末を通じて、字幕や手話の表示、音声ガイド再生等を行うことのできるアプリケーションです。
映画や放送番組、Web動画、展示施設など対して、障害や言語の壁を越えて誰もが情報を得ることができることを目的としています。
観客、来場者のすそ野を広げ、これまでより多くの方が映像等の魅力に出会い、共感・共有する機会を提供します。
このアプリの機能として、メガネ型端末や携帯端末で字幕や手話を表示するものがあります。
メガネ型端末に、字幕が映る!
映画のセリフで何を話しているのかが見える!
今回、MASC事務局長の川野さんと、中野さんにお越しいただき、
映画館・映像ソフトのバリアフリー化をテーマに、「こんなことができるようになっていますよ!」のお話をいただきました。
UDCastのデモもしていただき、メガネ型端末をかけて字幕が映るのも見れました!いや、これすごいですね。
翻訳も手話も表示できるということなので、違和感なくいろんな見方ができる。
多言語対応もあるので、「今日は英語で見てみようかなー」ということもできるわけです。
メガネ型端末をかけている姿を写真に撮るのを忘れてしまったのですが、
メガネ型端末はこれです。
EPSON社 MOVERIO BT-300
※メガネをかけているその上からかけられるのはありがたいですね!
セミナーでは、これまでの取り組み内容や、苦労したこと、今後の展望についてもお話しいただきました。
これまでの取り組みが2017年に一気に広がり、現在では邦画アニメーション(年間500~600制作される)のうち、10%ほどがUDCast対応になっているとのこと。
これ、UDCastアプリの字幕ガイドに対応しているリストです。
有名どころも対応しています。
映画に限らず、映像に対応しているということなので、美ら海水族館にもUDCastを使った音声ガイドが使われています。
映像を見る場面があれば、UDCastに対応しているかどうかを確認してみてください。いろんな見方・聞き方が楽しめるかもしれませんよ。
いろいろ見ている中で、このような記事もありました。
ぜひご参考まで。
どこの映画館でもバリアフリー上映が可能に! 〜聴覚障害者向け「『メガネで見る字幕ガイド』体験会」に行ってきました♪〜
http://www.media116.jp/other/6097
(吉倉 英貴)