【イベントレポート】プロジェクト・テーマパーク(Code for Nerima)
企画の概要とAbout-us
本日は株式会社ヌーラボさんによる企画「イベント実施+レポート記事を公開して、Backlogのボードゲーム「プロジェクト テーマパーク」をもらおう!」に乗っかる形でレクリエーションを行いました。会員がリラックスして参加できるように「レクリエーション」と銘打ちましたが、実際は開発プロジェクトを円滑に進めるためのチームビルディングや、コミュニケーション強化という側面があります。
なお、我々Code for Nerimaは東京都練馬区で活動している一般社団法人(2018年3月設立)です。旗印は「ITやデザインで地域の課題を解決する」としており、行政や関連団体とも協働しています。
(詳しくは団体紹介スライドをご参照下さい。一緒に活動してくれる仲間を随時募集しています!)
現在の会員数は35人ほどで、年齢層は4歳~84歳と幅広く、また聴覚障害・視覚障害者など障害当事者がレギュラーで参加している点がひとつの特色です。
事前にやったこと&道具類
今回、早めに応募してボードゲームの現物をゲットしていたので、実施までの間にルールを読み込んで、説明資料作成・小物の手配・円滑に行うためのローカルルールなどを前もって行いました。具体的には、下記の通り。
・リストバンドと大きめのクリップを5色で準備
※イベントで「2つ以上建築していたら」という条件があるため、建築成功の数を明確にするため
・ローカルルール
☀☁☂で構成されるイベントカードの配置はサイコロを振って、出た目が大きいほど有利になるよう設定
・補足資料
サイコロの色が決まる条件を可視化
有給休暇の人が分かるような、待避エリアの台紙etc.
*小物があるので、とってもカラフル
・以下はコミュニケーションサポートetcで準備したツール
ブギーボード(筆談用)
UDトーク&音声認識専用マイク(会話を文字にしてプロジェクターで投影)
THETA&INSTA360(レポート用写真撮影)
トイドローン(上空からのレポート用写真撮影)
※ドローンはさすがに使いませんでした(笑)
*左:UDトーク字幕 中央:勝敗表や進行メモ 右:ルール&進め方
実際のプレイの様子
そして、いよいよ今回の参加者7名で実戦開始です。冒頭で企画者がゲームマスターとして、ルールを解説。ファーストプレイは「プレイしながら理解したい」4人が参加して、「見学しながら理解したい」3人が見守ります。
*ゲームマスター、頑張る
最回は勝利したかったので、建築予定のアトラクションを進めやすく配置しました。12アトラクションを作成してかろうじて勝利。終了後にQAタイムおよびルールや進行の認識すりあわせをして、2回目以降は5人参加で自由にプレイしました。ゲームに参加しない2名はルール管理やカード配布でサポートします。
面白かったのが、途中でサポートの1名がプロダクトオーナーを名乗りゲームに介入!プロダクトオーナーはプレイには参加できないものの建築を成功させないと発注者に顔が立たないので、メンバーを煽ったり激励したり、これがまた現実世界を反映していて盛り上がる。
最終的には、「建築予定のアトラクションをランダムに並べた後、プロダクトオーナーがサイコロを振って出た目の数だけアトラクションの配置を変更できる」というカスタムルールにこぎつけました。
(人数が6人とか、半端になった場合も、これで楽しめます)
*悪そうなプロダクトオーナー。スマートグラスで強力武装してます
時間があっという間に過ぎ、3時間で4プレイ、結果は1勝3敗で終わりました。最初はやはり、ルールを理解するために時間がかかりますね。加えて、聴覚障害者とのコミュニケーション(筆談、音声認識アプリ、手話など)は、簡単なルール確認であっても時間がかかります。このあたりは「慣れ」がものを言う世界です。
*プレイの様子
メンバーの感想
その1
脳の普段使わない部分を使った。運の要素が強いが、実際の仕事も実力+運だったりするので納得。参加者が慣れると、各個人の思考の傾向とが具体的に見えてくるような気がする。
その2
みんなの足を引っ張らないかドキドキしたが、言葉を噛み砕いて説明してもらい楽しくプレイできた。プロジェクトを成功させるためプレイヤー同士でコミニケーションを取るので、交流を深めるにもナイスなゲームと思った。
その3
見積の間、各自のやる気を言ってはいけない、というルールが現実世界のプロジェクト運営に通じており面白かった。ゲーム中のコミュニケーションについては最初にあるルールを決めておくことが大切。
その4
ゲーム自体はシンプルで楽しめた。ゆるい感じで、あえて独自ルールが作りやすい仕様になっているのかもしれない。ボードゲームを通じていろいろコミュニケーションを考えてみるのも面白いと感じた。
その5
このゲームの奥深さは、ゲーム上でのチームビルディング・勝利のためのプロジェクトマネジメント・さらに、参加者のチームビルディングと戦術と戦略の共有が必要なことだと理解した。
その6
みんなが盛り上がってくれて良かった。またやりたい!
組織として気づきと今後の展望
このゲームの世界観は、チームを組んで期日までになにかを作って納める仕事をしている人にはわかりやすく、発生イベントも普遍性がありプレイが盛り上がるようにできている点に好印象を持ちました。団体の性質上、IT系の会員が一定数いますが、他の会員から見るとマニアック過ぎる部分を埋めることができるゲームで、なおかつ楽しみながらできる点が秀逸です。
本日の参加者からは、次回開催について前向きな要望がありましたのでまた第二回を企画するつもりです。多種多様な会員がいる組織なので、みんなを巻き込みながらやると、さらに盛り上がるし、団体オリジナルの独自ルールも育てていきたいと思いました。
障害者も含まれるチーム体制のコミュニケーションという観点では、戦略共有やトラブル時の対応など真剣な局面においてこそ、真剣な気持ちで相互理解を求めて対等にコミュニケーションする経験ができるのが良いですね。わからない時に明確に「わからない」と伝えるのが大事、という意見もありました。多言語カフェにも通じる部分ですね(Code for Neriman多言語カフェ→1 2 3)
*最後に全天球カメラでパチリ。全員笑顔!
(たかやなぎ)