IchigoJamの 甘酸っぱい 体験記
Code for Nerima 5月15日例会にゲストでお招きした、福野 泰介さんが開発された、こどもパソコン IchigoJam。
会員には、IchigoJamの大ファンがいます。でも多くのメンバは、さわったこともなく、IchigoJamで何ができるかさっぱりわかりません。
そこで、メンバ有志で集まり、IchigoJamのちょっとした体験会をしましたので、ご紹介します。
こどもパソコン IchigoJam
2014年に発売された、こどもパソコン IchigoJam。1,500円のキットで、立派なパソコンができあがります。昔なつかしのBASIC言語を使ったプログラムや、電子工作の素材としても、気軽に体験できます。
体表点字のアイデアを実現する IchigoJam
Code for Neimaの会員、長谷川貞夫さんが考案した体表点字。IchigoJamを使って試作できます。子供でも作れるのかな?
5月例会では、福野さんがIchigoJamを使って試作した6点式体表点字デバイスを持参され、長谷川さんと意見交換されました。様子はこちら。
IchigoJam体験会、はじめました。
日曜日の午後、Ichigojamを持ってる、興味がある、プログラム・電子工作の経験のない大人達が集まり、こどもパソコンIchigoJamを体験しました。
画面だけのプログラムでは面白くないので、ラジコン用のサーボモータと赤外線距離センサーを使って、動きのあるプログラムを作ってみました。
練馬名物、UDトークの最新機能「シアターモード」をつかって、リアルタイムで字幕実況しながらの、IchigoJamの体験会です。
ブレッドボードに、IchigoJam、赤外線距離計とサーボモータをつなげて作った距離メーター。赤外線距離計から距離を読み取って、針に見立てたサーボモータを動かします。
10 A = ANA(2)
20 P = A/4+20
30 IF P<70 THEN P=70
40 PRINT P;" ";A:PWM 5,P:WAIT 30
50 GOTO 10
たった5行のBASICプログラムで、距離に合わせて針が動く、距離メーターができあがります。
10行で、アナログ端子2につなげた赤外線距離計から距離を読み取ります。
20行と30行で、距離計に合わせたメータの針の動きを調整します。
40行で、サーボモータに渡す値を画面表示しながら、サーボモータをつなげた5番端子にPWM信号を出力して針を動かし、50行で、繰り返しのループをします。
ブレッドボード? ANA? PWM? 難しすぎました。
こんな簡単に距離メータができるなんて、IchigoJamってマジすごいよね!と説明したら、見ていたメンバからは、!でなく???の反応が。。。
ブレッドボートに書いてある赤の+と青の−や、数字とABCDEの意味、PWMでサーボモータの位置決め、ANA(2)の2と、LED1の1の違いとか、さっぱりわからなったとのことでした。
こどもパソコンで簡単にプログラムができたり、半田ごてを使わず電気回路をつくれたとしても、配線の仕組みやルールを知っていないと、簡単には楽しめないことがわかりました。
子供でも作れるものと、大人でも作れないもの。同じIchigoJamの素材を使った体験でも、説明の順序や内容次第で、全く違った体験になることが、体験できました。
いろいろつなげる、アイデア広がる
さっぱりわからない体験だったとのことでしたが、画面の中のプログラムだけじゃなく、いろんなセンサーやモータをつなげることで、IchigoJamの楽しみが広がることが理解できた、とのうれしいコメント。
IchigoJamに何をつなげるか、何を動かすか、どうやって楽しんで体験してもらうか、さらには、スマホのARやVRと組み合わせたらどうなるか?
最後は、参加者から様々なアイデアが出て、体験会を終了しました。
出てきたアイデアは、次の体験会につなげていきます。
(ながしま)
私達の活動を応援していただけませんか? Code for Nerimaは活動するためのサポートを受け付けております。