【超獣理論値列伝】Part8 《幽鬼ブチャカティ》
第八回、今回お送りするのは《幽鬼ブチャカティ》。地味に強い効果を持っていながら、使われてるの見たことないカードトップ10に入りそう。早速名目スペック
幽鬼ブチャカティ オレガ・オーラ
コスト3 文明:闇
・出た時1セルフハンデス
・ブロッカー
・このオーラをつけたクリーチャーがアタック/ブロックした時、このカードは墓地送り
・パワー+0
まあ、性能は大雑把には殴れる《西武人形ザビ・バレル》、程度のもの、と言われたら否定しにくい。種族デスパペットで、《人形の裏技ペット・パペット》なんかを使える向こうですら使われないのに……と言われても仕方ないと思わないわけではない。
だが、その上で敢えて言おう。このカードは強い、と。
そもそも3コストのハンデス札は大体2種類に分けられる。《ブレイン・タッチ》《改造治療院》《ブチクダキ・ハンマー》などに代表される、相手1ハン自分1ドロでハンドの枚数に差を付ける系統と、《傀儡ジェニ-1》や《堕魔グリペイジ》などの、盤面に生物残しつつハンドを削るタイプの札である。他には、条件付きで2ハンデスを行う《ラップ仙人デッドマン》などがあるが。
で、ブチャカティはといえば、両方のアクションを出来るカードなのである。3ターン目に出す分には、1ハンデスしながらブロッカーを出せるので速攻にもワンチャンを作れる。一方で4マナ以上貯まった場合には、《サザン・エー》を捲って、ハンド差2枚を稼いだり、《ソゲキ丙-一式》などを捲って2ハンデスを仕掛けたりと、GR召喚をできることによる旨味が稼げる。
んで、今度は問題になりそうなのは同じくオレガ・オーラのハンデス札、《乱罪ダイパ殺デー》と《解罪ジェ霊ニー》なわけだけども。ここで差として生きるのがブロッカー付与能力である。ダイパ殺デーは2コストでハンデスが出来る一方、対速攻では殆ど無力。ジェ霊ニーはそもそも4コストなものだから、間に合いすらしない可能性が高い。だが、コスト3ならブロッカーとして間に合う可能性を含むのである。勿論、その盤面に残る性質は《絶望と反魂と滅殺の決断》なんかとは相性があまり良くないわけだけども。
少なくとも、3キルかましてくる【赤単我我我】に対しては、その2種より強気に出やすい。
それでも、GR召喚によるアドバンテージ稼ぎをしながら、盤面にブロッカーを残せるハンデス、と言う性質は唯一無二なので、多分使い道の一つや二つはあるでしょう。なんなら、ダイパ→コレ→ジェ霊ニー→ダークネスでダイパ&ジェ霊ニー蘇生で繋ぐ【青黒ハンデス】とかも面白いかもしれない。
今回はここまで。次回は《ダイナボルト〈ドギラ.star〉》の予定。それでは。
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