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SEAPOOL:日本オルタナティブロックシーンの新星、その軌跡と魅力
日本のオルタナティブロックシーンにおいて、独自の存在感を放っていたバンド、**SEAPOOL(シープール)**。彼らは2015年に徳島で結成され、2024年1月の解散まで、約9年間にわたり多くのリスナーを魅了し続けました。その音楽性は、ハードコア、グランジ、パンクなど多彩な要素を融合させた独特のサウンドで知られています。
SEAPOOLの音楽は、90年代のグランジやオルタナティブロックからの影響を色濃く受けつつも、現代的な感性と実験的なアプローチを取り入れています。特に、NirvanaやSonic Youthといったバンドからの影響が顕著であり、Billy Corganのフェイザーエフェクトを多用したギタートーンや、ポストロック、シューゲイズ的な要素も感じられます
彼らの音楽は、懐かしさと新しさが同居する独自の世界観を持ち、リスナーに新鮮な驚きを提供してきました。また、ライブパフォーマンスにおいても、圧倒的なエネルギーと緻密な演奏で観客を魅了し、多くのファンを獲得しました。
## 代表アルバム①:『CHELSEA GIRL'S ESCAPE』
2017年にリリースされたEP『**CHELSEA GIRL'S ESCAPE**』は、SEAPOOLの音楽性を象徴する作品です。この作品では、クリーントーンと轟音のギターサウンドが交錯し、懐かしさと新しさが融合した独特の世界観を展開しています。特に、リードトラックは、彼らの音楽的方向性を明確に示す一曲となっています。
このEPは、SEAPOOLの音楽的な多様性と実験精神を感じさせる内容であり、彼らの音楽性を深く理解するための重要な作品となっています。
## 代表アルバム②:『OK SUGAR ISSUE』
2019年にリリースされたミニアルバム『**OK SUGAR ISSUE**』は、SEAPOOLの音楽的進化を示す作品です。このアルバムでは、パンクやハードコアの精神を基盤としつつ、オルタナティブ、ガレージロック、エクスペリメンタルな要素を取り入れています。特に、冒頭を飾る「Brainwashed wow wow」は、カナダの爆裂ガレージパンク・バンドMETZを彷彿とさせるエネルギッシュな楽曲であり、SEAPOOLの新たな一面を感じさせます。
このアルバムは、SEAPOOLの音楽的な幅広さと深みを示すとともに、彼らの独自のサウンドを確立した作品として評価されています。
## 解散とその後
SEAPOOLは、2024年1月10日に解散を発表しました。解散に際して、これまでにリリースした4作品を収めた2LP仕様のアナログ盤『HEART DISPATCHER, songs composed by SEAPOOL(Recorded in 2017-2020)』を1月15日にリリースしました。このアナログ盤には、「CHELSEA GIRL'S ESCAPE」「SWEET Q LOVE」「OK SUGAR ISSUE」「Kiss The Element」の4作品が収録されています。
SEAPOOLは解散しましたが、彼らの音楽は今も多くのリスナーの心に残り続けています。その独自のサウンドと世界観は、これからも多くの人々に影響を与え続けることでしょう。
SEAPOOLの音楽をまだ聴いたことがない方は、ぜひ彼らの作品に触れてみてください。その独特のサウンドと深い世界観に、きっと魅了されることでしょう。