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シニア転職に想う。「定年退職」という名の労働人生成績表
シニアの転職(面接)の立ち合い場面で思うのは、これまで会社看板で動いていた人と、そうではない人の違いで、態度や言動が異なることかもしれない。(特にエンジニアではその差も大きい)
「私がいたからプロジェクトを進めることができた。」
「新規営業して会社売上を向上させた。」
「混乱した組織をマネージメントしてまとめてきた。」
確かに、あなた自身の努力や信用で勝ち取っただろう肩書や功績。
でも、プロジェクトが高額になれば、おおよそ個人の信用はない。失敗した際(または上手く行かなかった場合)の補てんは、やはり会社の信用に依存する。
そんなこと分かってる。。。という人ほど、面接採用者の沈黙を誘う。
シニアは60歳を超えると、退職して再雇用(契約社員)となるケースも多いだろうが、おそらく減収は避けられない。
その減収は、つまり、会社看板の対価だと気づく。さらに、再雇用を拒否し、個人になればゼロになる。
※ときに、自分の価値を測るには、事業借入を申し込むことだろう。(あなたに幾ら貸してもらえるだろうか。)
現実は甘くない。(そんなことは分かってるだろうけど、ホントに分かってないだろうな、という場面もある)だから、沈黙を誘う要因になる。要はつまらないのだ。
公務員やサラリーマンは大変な職業だが、会社や組織の為に懸命になってやって来たあなたに罪はないけど、個人で戦うには、あまりにも社会免疫がなく絶望する人もいるかもしれない。
シニアは、改めて社会人(新人)として機能するよう(現代社会に認められるよう)、自らに問いかけをより多く行った人が、沈黙の壁を破る一因になると思う。
少なくとも若い人にはない「人生経験」というアドバンテージはある。胸を張って「深みのある魅力的な新人」になってみよう。
シニア層に対して私たちの現社会を支えていただいた感謝に変わりはない。厳しいけどリスペクトと共にエールを送る。
「いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ちあがり、歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。
その過程を飛ばして、飛ぶことはできないのだ。」ニーチェ