白い壁の上
額縁に切り取られた
二人の部屋を
入り陽が照らしている
皮膚を刻む深い影は
ともに越えた季節からのはなむけ
暮れていく今日に何気なく寄り添う
触れあい繕いあう
明け暮れをまた
くりかえし積み重ねる
いつものように
夜の底に
名前のない火が灯る
足音みたいに
鼓動は揃っていく
背中合わせに四方隈なく
互いをまもる盾となり矛として
明けていく空を肩越しに覗く
目があい笑いあう
明け暮れはまた
くりかえし積み重ねる
あたらしい一日
絵画の中の二人はやがて
目を閉じ言葉になる
そのときまで
くりかえし日々はめぐる
愛を照らして
♪♪♪
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