育ち

娘の個人面談に行った。
初めての個人面談で、学校での様子を先生から直接語られるのは滅多にないことなのでとても楽しみで、少し心配だった。やっぱり学校のお友達と仲良く遊べてるかは、いつまでも心配なものだし、お着替えや食事をマイペースにゆっくり行うのは以前から指摘されていたからだ。

先生からは、お着替えやお食事も、最近は頑張っていると言われて一安心した。

先日、平和学習のために対馬丸の資料館に行ったらしい。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/対馬丸

対馬丸は第二次世界大戦中、多くの子供達の疎開のために沖縄から九州に向けての航海中に米軍の攻撃より沈没した船のことだ。
私の親戚の中にも、「当時乗りたかったけど親の反対のため乗れなかった。乗ってたら生きていなかったかもしれない」という人もいる。

担任が言うには、熱心に対馬丸に起こったことを聞いて、館内の案内の人が言うよりも先に「せんそうってぜったいやっちゃダメだね」と言ったらしい。案内の人は少し涙ぐみながら「こんなに小さい子でも、ちゃんとわかるんですね」と嬉しそうにしていたと聞かされた。

そうか、いろんなことがわかるようになってきたとは思っていたけど、人の痛みまで想像できるまでに成長したんだねと思った。
この小さい体にいろいろな運命を受け止めているのかと。

生まれ持った気質もあるだろう。ちょっとしたことに背中が丸く縮むほど凹み、ちょっとしたことに大喜びして舞うようなところは私に似てる。
これから先もいろんなことに喜びいろんなことに傷つくのかと思った。
生きづらさを感じる日が来るかもしれないと母は心配だ。でもその豊かな心に映る世界は誰のものでもない自分の宝物だと思える日が来るだろう。
自分として生まれた幸運を忘れないように。

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