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勧められて読んでいる、読んだ、読めなかった本たち 2024
おはようございます。読書の秋になりました。普段から紙と電子と両方読みたい文字の虫。このところ偏りがないどころかカテゴリがバラバラなので読書感想文というより、勧められたらとりあえず読んどけ!という流されやすい人間だなぁ、と自分の本棚とKindleを眺めていて感じたのでリストアップしてみました。
私がつかんだコモンと民主主義
西荻にお試し移住することになった。部屋の主でもある古くからの友人が、駅前の本屋さんを勧めてくれつつ、「杉並区長知ってる?」とこの本を勧めてくれて読んでいる。頭が良い人なんだろう書面から伝えたいキーワードが浮かんでくる。
部屋主の友人は外国人で、岸本さんがオランダに住んでいた時と同じ立場だ、という。私が日本の婚姻関係の難題「苗字を一つに決めないといけない」に違和感があると言ったら、友人も同じ違和感を感じていたそうだ。
まあ、日本の土着的な感覚で土地を、墓(ご先祖様)を受け継ぐための男児を産み育てる道具(に感じる)になるために嫁ぐ、家に入る、苗字を変えるわけで。嫁に行くまでは、父親の苗字を盾に「◎◎姓さんところの、娘さん」と呼ばれていたのが、嫁ぐと「△△姓さんところの、ご内儀」と呼ばれる。令和になって、土地も墓も男女の産み分けまでできるのに、その家に入るって、なんだよ。
いや、自分自身嫁にも行ってないし子も産んでない、実母も婿取りした、義母も国際結婚で自分の姓のままの、私が言えた義理じゃないが、「婿取り」だって性差別だ。うちは女系で本当に男児が生まれにくい(本当)、申し訳ないが男系で余った次男三男以下を貰い受けて、うちの土地と墓を継いで欲しい。という下から目線。もしくは、どうせ長子じゃないから土地も墓も継げないんだから、よそで種を撒いておいで、という見えない差別的な仕組み、制度にずっとモヤモヤしていたのでした。
ああ、話がズレましたが、友人曰く「外国人だと名前変えなくていいんだよ笑、不思議だね」と。それもこの本で知ったそう。いろんな当たり前が蔓延していて、違和感を感じた時に「なんでだろう?」と疑問を待ち「どうしたいんだろう?」とアイデアを声に出していく彼女の立ち居振る舞いで益々好きになったし、
私が向き合わないで先延ばしして来た課題に気づかせてくれた友人に感謝。西荻のみなさまこれからどうぞよろしくです。
あかちゃんはこうしてできる
ツルリンゴスターさんの新月堂を、読んでいた時に紹介されていた一冊。
記事はこちら https://singetudo.exblog.jp/28986376/
今は性教育もかなりオープンになりつつあって、性被害に合わないような指導や取り組みも増えてると感じる。私が小学生の時に青年誌を読んだ時の3文字「S」「E」「X」と、保健室で先生から聞いた性交が、同じ行為だと理解するのは結構後になってからのことで、前者は男性が女性を一方的にイジメて嫌がらせをする描写だったこともあって、まさか同じ行為で自分が両親から産まれたとは!イメージできなかった。
この絵本は古書しかないかも。でもみんなに見せたくなる本。これくらいにはっきりと、あけっぴろげに性交渉とは、その前提として必要な感情や関係性とは、を教えてくれています。私が疑問に思った瞬間に出会えていたらな。と読んでいて泣けてきた。
私の両親は周囲もよく知る不仲で、喧嘩が絶えず「生まれてきたくなかった」と、私の深部に自己否定を植え付けて来たんだけれど、これを読んで「まあセックスしたくなるくらいには、肌をくっつけたくなるくらいに、愛、はあった」と想像してもいいか、と納得したんでした。
Web制作者のためのUXデザインを始める本 UXデザインの教科書
すもも荘に滞在した方からの推薦。もう一冊は
360°、三次元空間と意識の中で、どの目線で見て、考えて動くか。ということだと私は理解していて、それを図解してくれているんだと思っています。
経営者目線での事業
組織内外目線での 〃
ユーザー目線でのプロダクトやサービス
非ユーザー、潜在顧客目線の 〃
とか、そういうことかと。効率化よりも見栄えや使いやすさ、できれば両立とかね。
まだ届いたばかりでこれから読んで知識にして、活かせるといいなという2冊。
ブスの本懐 モテの壁
「カレー沢薫、知ってる?読んでみて」と軽く言われて。ああ、はいはい。と買って覗いた2冊。正直、全部読みきれなかった。
勧めてくれた方からは「人生観が変わった!」と絶賛だったから期待しすぎたのかもしれないけれど、多分「ブス」且つ「非モテ」を味わったことがない人なんだろうし、私が「脱ブス」且つ「モテ」を味わったら読めるようになるかもしれないので、全然否定はしない。
すごくリズミカルな文体で、楽しい面と、disrespectというかディスるというか、否定されている気がものすごくする面の両方があって、今の私では無理。受け止められなかった。
モテの壁のジブリの章は割と好きだったかな。
頭んなか「メンヘラなとき」があります。:精神科医が教える「感情的なあ私」をうまく飼いならす方法
あれ?勧められた本じゃないか。Xの投稿で見かけた著者さんの発言を見ていて気になって読んだはず。
今年のキーワード「メンヘラ」。私もそうだし、多分連れ合いもそうだし、両親もそうだし、職場や友人も含めて私の周りはHSPやらHSSやらで、通院している・していない、自覚している・していないに限らず、神経と精神を病む人が本当に多い!
「やさしいね」「気が利くね」「母性があるね」とか周りにちやほやされて、その気になってふわふわ動いていたら、後になって「ドーン!」と鬱が出るか、怒り爆発「なんで私ばっかりがこんな目に!」ってね。
「まあ、そういう人もいるよね」「まあ、選択肢は人それぞれだしね」と否定的ではなく、肯定的に受け止めてもらえる世の中だといいんだけど。
私は「メンヘラ」です。と再認識した本。
罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法
私はボーナスも、昇給も、昇格もない働き方をしてきてしまって時既にお寿司、いや遅し。
周りは「管理職」「マネジメント」「後進の育成」の立場の人ばかりになってきて、いつまで経ってもアシスタントでプレーヤーで、誰彼かまわずヘコヘコと「新人です〜」と挨拶し続ける自分がちょっと嫌になったので読んでみた。
知り合ったばかりの友人が「若年層で管理職に持ち上げられて、プレッシャーとストレスで通院している」というボヤキを聞いて、全然!共感できなくて申し訳ない気持ちになったのもある。
管理職になりたがる人がいない・少ない原因として、誰でもいいわけじゃない。ある程度組織の構成を把握した人たちが、差配して肩を叩く。叩かれた本人がやりたいか・やりたくないか、まあ相談なり打診はあるでしょうけれども、全員が置かれるポジションではない以上、候補者は圧倒的に少ない。
「喜んで!」と率先してできる人ならば、本人も組織も双方ハッピーだ。友人は多分そうじゃなかった模様。急遽且つ半強制的だったんでしょうね。
次の段階として、管理される側、組織ピラミッドの下層部から見た管理職ってどうか。大抵の「上司・上長」というのは嫌われて陰口を叩かれる。組織構築の要で鎹になってしまうから摩耗する。良い人ほど摩耗率が高くて病んでしまう。
病まないような人が管理すると、管理される側が摩耗するし病んでしまう、辞めてしまうこともある。別に辞めたところで痛くも痒くもない「歩兵」の代わりはいくらでもいるけれど、管理職の代わりはごく少数精鋭だから、優先順位は管理職が上。
上からの指示抑圧に耐え、下からの期待と要望に応え、且つ自身の業績も上げないとボーナスや査定に関わる。とはいえ働く時間は有限。
組織構築って本当に難しいな、と大きな組織になればなるほど不透明性が上がるし、小さい組織ではマンパワーや知識・経験がどうしても不足しがち。
小難しいこと書いていたらあっという間に時間が経ってしまったのでここまで。
「後で買う」に入っている数冊を
GR SPACE TOKYOで、大学の授業以来に読み直したらめちゃくちゃ響いた!「これ買う!」と思ったら閲覧用だったので、改めて読み直します。
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