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リハコンあとがき vol4

こんにちは!リハコン事務局です.
今回はそう,リハコンあとがきです.

昨日は リハコン×松山セミナー 第5弾が行われました.
松山先生と木村先生をお迎えし,モデレーターをリハコンの細川さんが務め,参加者の方から質問も含めて様々な理論,実践知,経験を具体例を交えてお話しいただきました.

今回のテーマは,
トップマネージャーに聞く
■二極化:分断するリハ部門
■まとまらない多職種との連携
 修羅場・しくじりエピソードから学ぶ組織内外マネジメント

どちらの内容も根底に共通の考えがあり,マネジメントにおける最重要ポイントの一つであると感じました.これは臨床だけでなく,実生活や人間関係,すべてに汎用可能な内容でした.発想としてはわかりやすく,取り入れやすいと思いますが,その実践にはかなりのトレーニングが必要なのだと思います.たくさん書きたいのですが,その中でも珠玉の2点について,紹介します.

・相手の価値観,文化を理解した行動をせよ!!

・ISSUE(課題)をコントロールせよ!!

この二つが重要ポイントだと感じました.

・相手の価値観,文化を理解した行動をせよ!!
例えば看護師さんに何かを依頼するとき,コミュニケーションをとるときに,相手のことをどれほど,考えているでしょうか?
・・・・私自身,あまり考えられてなかったなと感じます.

看護師さんのタイムスケジュールを理解してるか,動きやすい時間はいつか,大切にしている倫理観や価値観はどのようなものか.

このように相手の背景を理解すると,取る行動も変わり,相手にとって役に立つ存在として認めてもらえるための一手段なるとのことでした.
大学病院に勤務していた時に,病棟との連携の難しさを痛感していましたが,相手をどれだけ理解しているのか,はっとさせられる内容でした.
さらに,思考の前提が違うということです.他職種では学んできた内容,倫理,価値観が異なり,それは年代や,性別でも違います.この前提の違いを理解し,整えたうえで議論することが良好な連携を保つために重要とのことでした.

続いて
・ISSUEをコントロールせよ!!

ここもかなりの重要ポイントでした.
ISSUEには3つのレベル感があり
「見える問題」:みんなが認識している,分かりやすい問題   ⇒具体的
「探す問題」:みんな言わないけど,よく考えれば問題となること⇒抽象的
「作る問題」:満足しているけど,もっとこうしたら良くなるという問題

見える問題は抽象度が低く,それぞれの意見や方向性が揃いづらいです.
具体例を出して説明いただきました.

褥瘡ができている患者さんに対して,看護師としては

”リハが動かしすぎるから褥瘡が悪化した”.

一方で,リハ職としては                   

”動かないと廃用が進んでしまう”

という対立が生まれたとします.結構あるあるの事案かもしれませんね. ここで,抽象度を挙げて”患者さんが家に帰ってQOLの高い生活を送るためには?”と考えるとお互いの実施していることの方向性は当然合っていますし,対立構造ではなくなります.

それを実現するために,看護師,リハ職がそれぞれが専門性を持ってできることを考え,課題を解決するために,何をすべきかto doを組んでいくことが可能になります.主語を患者さん,対象者さんとすることで対立はなくなるのか,と非常にしっくりと,腑に落ちる内容でした.
そのためには,先ほどもあったように前提の理解,整理が必要です.
マネージャーとしては,このレベル感をコントロールして課題を与えること,両者の間に入ってレベル感を整えて議論を進められるようすることが必要とのことでした.

いやー,今回も金言がたくさんありました.
しかし,これを理論で分かっているだけじゃなく,動いて実践することが重要です.今回参加された方も大きな刺激とヒントをもらっているのではないでしょうか.
シリーズ化してお送りしており,毎回の積み重ねでもあるのですが,途中参加でもこれまでの内容を振り返って内容を進めていきますので,ぜひご参加ください!!!

リハコンnote購読得点はこちらにありますので,興味のある方は覗いてみてください.
次回も非常に楽しみです.
ではこの辺りで失礼いたします!!

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