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部下との効果的なコミュニケーション -NLPについて-

コーチングに続いてNLPを紹介します。

NLPはNeuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)の頭文字をとった略称で、アメリカのリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーが「心理学」と「言語学」をもとに体系化した人間のコミュニケーションに関する新しい学問です。

バンドラーとグリンダーは当時アメリカで非常に優秀だった三人の天才的セラピスト(心理療法家)ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、家族療法のバージニア・サティア、そして催眠療法のミルトン・エリクソンの治療を研究し、それをモデル化して作り上げたのがこのNLPとなります。

コーチングのポイントが「答えは本人が持っている」ということにあり、自発的な行動を促すことによって目的達成への案内をすることと述べました。

一方、NLPとは五感を通じて認知された情報がイメージ化されるプロセスを含み、自己や他者との関係において「望む結果を手に入れる方法」を明らかにするコミュニケーション手法と位置付けられています。

<コーチングだけでは足りないのか?>


大きな理由として、コーチングで扱う「言語」がメラビアンの法則でも示されているように、決定的な影響を持つ要素として占める割合が7%にしかすぎないという点です。つまり、言語を通じたコミュニケーションがある会話の中でも、言葉が占める割合は非常に低く、逆にその他の非言語による部分が多くを占めているということです。これは直接的な言葉以外で伝わる情報がどれだけ多いかということを意味しています。

つまり、言葉だけに頼りすぎてしまうコーチングの弱点(主観的側面)を、NLPでは五感を通じて物事を理解する(客観的側面)という前提で補っているわけです。そして、五感で理解できるという「確実性(根拠)」があることから、コーチングで生じる曖昧さを排除することができると考えられています。

ただし、マネジャーが部下に対して「コーチングやNLP」を活用する目的は同じです。

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