企業研修に「コーチング」を取り入れると、どんな効果が得られるか。
新卒採用した社員スタッフの能力開発はどうあるべきでしょうか?
あるいは、リーダークラスや幹部クラスの能力開発はどうあるべきでしょうか?
そしてそれらのメンバーを、どのように組織すれば、望むべきパフォーマンスを発揮するのでしょうか?
多くの企業組織がこの問題に直面している。
企業組織が円滑に走る、魔法の方法のような「答え」を求められる。
コンサルティング会社やデザイン会社がこういった課題解決する「組織デザイン」を商品化している。
情報伝達の方向を整理すれば、それぞれのプレーヤの「役割」や「関わり方」が単純になり、情報処理の一定のルールを明確にする事で、仕事のパフォーマンスを高める手法などが有名である。
ここで私が声を大にしたい事は、
組織パフォーマンスの理想像は具体的か?
という問いである。
どんな組織になる事が、その企業にどんな影響を及ぼすか?
リーダーはそのビジョンをクリアに描けているだろうか?
そのビジョンをメンバー1人1人は共有・浸透しているだろうか?
こういった問いに対し、経営層の幹部は「笑顔で語れる」かどうかが肝要なのだ。
新型コロナ感染症における問題解決が各都道府県の知事に課せられている。
その中で、ある知事は「出口戦略」を立てて方向性を示した。
そうする事で、その地の住民は「未来」を見出した。
トップが示す未来に、メンバーが共感できれば、「一体感」が生まれるのだ。
共感がもたらす安心感や安定感が、仕事においてのパフォーマンスを向上させる。
この「共感」をもたらす方法が「コーチング 」だと言える。
仕事にける実務現場で何が起きていて、何をメンバーは感じているか?
職務課題がもたらす利益と不利益に目を向ける事ができれば、経営課題は大きく変容してくる。
リーダーが方向性を示し、その方向に進むにあたっての課題を「人任せ」にせず、全員で取り組む為には、「声」を聞かなければなら無い。
一方的にリーダーの想いや思想をぶつけても、共感が得られなければ、「押しつけ」でしかないのだ。
コーチングは「傾聴」「承認」「質問」の3つのスキルを要す。
メンバーの中に答えが眠っている。
この答えが「組織のチカラ」になるのだ。
つまり、コーチングは企業研修において以下の効果をもたらす。
①メンバーの共感
リーダーが示す方向性に、メンバーが共感し、組織のあるべき理想像に向かって邁進することができる。
②人間的成長
リーダーを始めとし、メンバー1人1人が、押し付けではなく、
「傾聴」「承認」「質問」のスキル向上よって、互いに尊敬の念を持つ事で信頼関係を構築する事が「人間的成長」を果たし、自信と確信を持って仕事に取り組める。
③組織のチカラ
コロナ禍はもとより、10年に一度訪れる社会的様々な困難の時、組織のチカラが発揮される。
「どうすれば事態は対応できるのか?」
「どうすれば課題解決できるのか?」
経営幹部だけで、解決のいとぐちを見出すよりも、メンバーと共に仮説を立てて「解」を見出す方が戦略の柔軟性や実現スピードに大きな差が生まれるのだ。
トップやリーダーの手腕が、メンバーが1つになる「共感」をイノベートする。
信頼関係を構築し、メンバー其々が自己肯定感を感じながら、職務に励む組織を運営するためには「コーチング」スキルを高め続ける事が必要である。