ロゴテラピーとは?実在分析的精神治療とヴィクトール・フランクル インタビュー前編

この動画は教授の半部分のインタビューです。
前半の動画インタビューはフォロワーのみご覧ください。

【ロゴセラピーの手法】実存主義的アプローチをとり、下記の3点を基本仮説とする。

(1) 「意味への意志」
人間は生きる意味を強く求める。 これは、どんな人間も何か意味あることを実現したいという憧れをもっているということ。フランクルは、心身の健康を保つためには、この「意味への意志」がほんの少しずつではあっても満たされていると実感していることが重要であると考えました。

(2) 「人生の意味」
それぞれの人間の人生には独自の意味が存在している。 これは、どんな人生にも、どんな状況にも意味があるということ。フランクルは、その著書「夜と霧 ‐ドイツ強制収容所の体験記録‐」で、たとえ、強制収容所のような場所においても人には生きる意味があるということを体験していた人々のことを記している。

(3) 「意志の自由」
人間は様々な条件、状況の中で自らの意志で態度を決める自由を持っている。(決定論の否定)
これは、いかなる状況においても、遺伝子や本能的な衝動や、生まれ育った環境や受けた教育、あるいは、体験した運命的な出来事などの制約から自由に、自分の意志で行動を決定することができるということです。

※例えば、虐待を受けて育ったという制約はあったとしても、その人自身が「自分の子は虐待しない」という行動を決定することはできます。虐待という心的トラウマを消し去ることはできなくとも、そのことに対しての態度を変えることは可能だからです。人によっては、この虐待の連鎖を自分のところで止めるということ自体に意味を見出し行動している人もいます。

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