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noteも始めます
自己紹介
京都ここてまるでオンラインカウンセリングをしています、臨床心理士・公認心理師のうえむらです。
他にもスクールカウンセラーなども行っています。
noteははじめて。新しいことを始めるときは、緊張しますね。
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私がnoteを始める理由
noteを始める理由として、
1)私がオンラインカウンセリングを行っていることを皆様に知ってもらい、選択の一助としてもらうこと
2)自分の考えをまとめること
3)すでにカウンセリングを行っている方への情報伝達
などがあります。
また、需要があるかはわかりませんが
4)自身のリハビリ体験について
記録もかねて4)もやろうかと思ったりもします。
持病とリハビリ
私は2020年に大動静脈瘤奇形破裂、という病気(平たく言えば脳卒中)を発症し、死にはしませんでしたが、左半身に障害が残りました。現在でも左手がうまく動かせない、左脚がもつれるので走れないなどの症状があります。でも、ほとんどのことは自分でできるし、杖も装具も使わず歩くことができます。車の運転も、特殊な装置を付けてもらってはいますが普通に運転ができています。発症当時は起き上がることさえできず看護師さんたちの手を煩わせましたが、リハビリの先生たちをはじめとする様々な専門職の方たちや家族・友人たちのおかげで社会生活を送れています。以前とは違う形とは言え、心理職として仕事に復帰できてよかった。
健常者と障害者の狭間で
私の属性を一言で言ってしまえば、生活機能が保たれている中途障害者、なのでしょう。ある医師からは、「充分動けているしあなたの仕事は重いもの持ったりするわけじゃないし、もうリハビリしなくていいじゃない」と言われたことがあります。確かに、カウンセリングを行うにあたって、今の身体機能で充分なことも多いです。健常者と同じように仕事ができる、と言ってしまえるかもしれません。でも、そうではない瞬間もあります。また、心理職としてではなく一人の人間として考えた時に、体がもっと動けばよいのになぁと思うことは少なくありません。
なって見てわかる部分もあったのですが、やっぱりスペクトラム(連続体)なんです。軽い障害と思われている人でも、環境や対人関係の中で支障が出る。逆に重い障害があるように見えても、環境や対人関係の中で自由な瞬間もある。障害は、一定ではない。知識としては、病前からわかっていたことですけどね。
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支援が届かない人たちがいる
私は病前、心療内科・精神科クリニックでカウンセリング等の仕事をしていました。特に宣伝などしなくても、医師から次はこの人のカウンセリングしてね、と言われるので仕事はたくさんありました。それはもう、やってもやっても終わらないくらいにたくさんです。
でも、いざ自分が支援を受ける側になるとあることに気づきました。リハビリや投薬・姿勢の変更など、身体的な支援はたくさん受けられます。一方で心理的な支援は脳神経外科に入院中、ごく一部しか受けられませんでした。
クリニックの心理士として働いているとわからなかったのですが、支援があったほうがいいのに、カウンセリングや心理士と話すことが選択肢に入ってこない人はたくさんいると感じました。長く入院していると色んな患者さんと仲良くなるのですが、心理的支援を受けている人はいませんでした。脳卒中患者の3分の一くらいは、Post Stroke Depression(脳卒中後うつ)になるし、そうでなくても生き方・生活の仕方・仕事の仕方の変更を余儀なくされるので、心理士が役立てる場面はたくさんあるのですが…
私自身も仕事の仕方を変えよう
今までは待っているだけでたくさんの仕事をさせてもらっていたのですが、フリーランスとなった今、自分で仕事を探すことになります。せっかくなら、今までの専門性を活かして、まだカウンセリングという選択肢を持っていない人に届けていきたいと考えています。
そういう意味では脳卒中後うつなどの方に対するカウンセリングなどはしたことがないので、脳卒中や脳卒中後うつについてしっかり調べながら準備していきたいと考えています。
また、適切な支援が届いていない疾患は他にもたくさんあります。
身体疾患だけでなく、精神疾患もそうです(例えば、双極症に対する心理教育はガイドラインで勧められているものの日本で受けられる機会は少ない)。
疾患単位ではなく、属性でも考えなければいけません。一例ですが、小中学生に比べ高校生は心理職と接する機会が少ないという問題があったりします。
私が心理士になった10数年前よりも、カウンセリングは身近になり、発達障害をはじめ精神疾患の知名度も向上しました。一方でまだまだ支援が届いていないところはたくさんありそうです。
きっと私とは違った形で、健常者と障害者の狭間で生きている人はたくさんいる。
今後は支援をどう届けるか方策を探しながら、自分にできることをしていこうかと考えています。まずは私がどんなことをしているのか、何ができて何ができないのかを知らないと、選択しようがないと思いますので、これからの記事で少しずつ紹介しようかと考えています。
では、よろしくお願いいたします。
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うえむら