おもいことば

私の短所。「言葉が少なすぎる」

伝えないといけないことを伝えない事がよくある。
相手に気を遣ってたとしても伝えないといけないのに伝えない。よくある。これは良くない。

人って本当に多種多様で、
自分がそう思わなくても、相手にとっては傷ついてしまったり、悲しくなったり
難しいなぁ、上手くできないなぁ、って思ってはいる。

でも伝えないのは、普通にダメだと思う。
報連相という言葉がこの世にある限りは少なくとも。


今日、『マイエレメント』というディズニー作品の映画を観た。
ピクサーの映画は、物語も面白い上に、大人が見ると少し考えさせられる場面や、社会問題を風刺した描写も見られるから、考え事をしたい時によく見る。


火、水、土、風の4つのエレメント(元素)が暮らす街が舞台。火の街で育った主人公のエンバは父の店を継ぐために小さな頃から努力をする女の子。ある日、自分と正反対である水のウェイドと出会ったことから、エンバは本当の夢はなんだったのか考え始める。
というのが大まかなストーリー。

ディズニーらしい世界観。
子供の頃に思い描いたり、夢に見たような、絵本の世界をそのまま映し出したような空間は、やはり冒頭だけでも見応えがある。

多分、多分、
この映画が伝えたいことは、「やってみなくちゃわからない」「たとえ正反対でも愛や助け合う心があれば分かち合える」ということだと思うが、
それよりも私は、あるシーンで少し心を痛めた。


ウェイドに対して、本心ではない酷い言葉を言い放ち、また、慕っていた父をも怒らせてしまったエンバが
「私は最低だ」と落ち込むシーンがある。
大切な時でも誰にも本心を言わなかったことを後悔しているその姿に共感が止まらなかった。

ウェイドに言ってしまったその言葉がどれだけ重いものなのか。
感情的になってそのまま出てしまった言葉がウェイドにとってどれだけ苦しいものだったのか。

両方の気持ちが分かってしまうから、余計に辛いと思ってしまった。


言葉の重みを感じる事は、生きてると一度や二度だけじゃない。
物心ついた時から、それはみんな知っているし
傷つくこともあれば、傷つけてしまうこともあった。

元々あまり語彙力がないから、言葉足らずであまり伝わらないこともある。そして言わなかったこともある。

後になって後悔するのはいつものこと。
「言ってみれば意外といけた」みたいなこともあるから伝えればいいのになぁ、って心にいるもう1人の私が言ってるんだけど、なんでだろうな。


なんかちょっと話変わるかもしれないけど、
推しに言いたい言葉って普段はポンポン出てくるのに、
実際に会った時とか話せる機会がある時に言えなかったりするよね。

あれの頭の中って、
「やばい、かわいい、えっと、なんだっけ。そうだ、とりあえず私の名前、あとは、、、っくかわいすぎんだろやめてよこっち見ないで、恥ずかしすぎる、あ、そうだ『ちゃんとご飯食べてますか?』か。、、いやまって、さすがにオカンすぎないか、?里帰りしてるんじゃないのよ。えっと、、『これからも幸せに生きてください』?いや重すぎる、。初対面でかける言葉じゃないよな。あああああ時間がない待ってくれ、おねがいだからあと5分くらいはくれ、頭の中整理できない、クッッソかわいすぎる、とりあえずかわいい、ほんとうにかわいい、実物えぐい、。てかなんか話してる、ニコニコ話してくれてる、場繋いでくれてる、ごめんね、こんなキモムーブかましてごめん、気遣ってくれてるんだよね、ごめんありがとうそんなところも好きだよ。あなんか聞かれたのに情報量やばすぎて話入ってこない、相槌打ってるだけで聞き取れないし、むり、まじでごめん、いやめっっちゃすき、、!!!」
という複雑な思考回路が邪魔して何も出てこないだけで、本当はもっと流暢に話せるはずなのに。

伝えられたらきっと喜んでくれるはずなのになぁって心の中ではたくさん思っていても、知らない間に終わってて、その時の記憶ごとそこに置きっぱなしで思い出せない。



言葉のひとつひとつ、軽い言葉なんてないから、
というのも、軽いものも人によっては重いから、
家族であっても友達であっても職場の人であっても推しであっても、ちゃんと伝えないといけない。

距離が近いから、経験がある人だから、よくある事だから、
分かってくれてるだろうなとかは、あまり存在しない。

言葉が重いって、ネガティブな意味ばかりだと思っていたのに、
人との繋がりを形成したり、より強いものにする材料なんだって思ってから、ポジティブな意味もあるんじゃないかと思う。

大切な人がいるなら、言葉ぐっちゃぐちゃでもいいから
たくさん思いの丈をぶつけるのがいい。


と言うのを最近学んだって言うはなし。
まとまってなくてごめん。

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