テレビ会議ツール Zoomについて学ぶ
Zoomをご存知ですか?
今回はテレビ会議ツールの1つであるZoomの概要をまとめてみました。テレビ会議のツールは何がいいのかお探しの方も、普段のテレビ会議はGoogle MeetやMicrosoft Teamsをご利用の方にも役立つ情報になると思います。
1. Zoomとは
Zoomとは、Zoomビデオコミュニケーションズが提供するビデオ会議サービスです。いつでも、どこでも、どんな端末からでも Web会議が実現可能なクラウドサービスで、簡単に言えば複数人での同時参加が可能な「ビデオ・Web会議アプリケーション」です。
通常はひとつの場所に集まって実施する必要があるミーティングがオンライン上で可能になることから、ビジネスシーンで多く活用されています。
2. Zoomのテレビ会議における機能
・費用
Zoomには無料のプランが提供されています。通話時間の制限の有無など、諸条件により追加費用が必要となりますが、無料プランの範囲内でもほとんどの機能を使用することが出来ます。本稿では無料プラン内での機能について記載します。
・会議の長さ
3人以上の会議は40分までで、1対1の場合は無制限です。
・参加可能な人数
100人まで参加可能で、表示可能人数は49人です。(デフォルト表示可能人数は25人。設定変更可能。)
・画面共有機能
可能です。指定した画面を参加者に共有して見せることができます。画面共有を活用することで、資料を事前に配布しておく必要がなくなったり、説明の理解を深めたりすることができます。共有画面は映像として送信されデータそのものが共有されるわけではないため、セキュリティ面も安心です。初期設定では管理者のみが画面共有をする権限を持っていますが、管理者がゲストに権限を与えることで、ゲストが画面共有をすることもできるようになります。画質は最大360p(640×360ピクセル)までです。360ピクセルの画質でも共有データを確認する事は十分可能ですが、細かい文字の輪郭がぼやけて見えたり、イラストやデザインの細部が見づらい事があるかもしれません。
・チャット機能
可能です。チャットでは、短いメッセージのやり取りやファイルの共有をすることが可能です。全員に対してだけではなく、個別の相手を指定してやり取りをすることもできます。
さらに、Zoomにはチャット上のやり取りを自動で保存するログ機能が備わっています。そのため、チャットに会議の議事録を記録し、会議終了時に保存・共有をすることも簡単です。
・録画機能
画面下部の「レコーディング」ボタンを押すだけで、簡単にミーティングの録画や録音をすることができます。ミーティング全てを録画したい場合には、自動録画をあらかじめ設定しておくことも可能です。初期設定では管理者のみが録画をする権限を持っていますが、管理者がゲストに権限を与えることで、ゲストが録画をすることもできるようになります。録画したデータは端末上に保存されます。
・動作環境(OS)
専用アプリでの接続が主になります。PC、スマートフォン、タブレットなど、一般的なデバイスであればZoomアプリをインストールする事ができます。マイクやカメラが搭載されていない端末でも、汎用品の外部機器を接続すれば使用可能です。Windows、MacOS、Android、iOSなど、あらゆるOSに対応しているのも特徴で、Zoomの利便性を高めています。
・会議への参加要件
主催はアカウントでログイン必須であり、参加者はアカウントとログイン不 要です。URLリンクだけで閲覧可能です。
その他の便利な機能
Zoomにはミーティングを開く際に便利な機能が数多く備わっています。その中から今回は使用頻度の高い基本機能をご紹介します。
・背景設定
任意の画像を背景に設定することができます。デフォルトでいくつかの背景用画像が用意されていますが、好きな画像をアップロードして背景に設定することも可能です。画像に文字が入っている場合には、映像を反転させることで鏡文字にならないようにすることができます。
・パスワード設定
各ミーティングにパスワードを設定することで、よりセキュリティを 高 めることができます。パスワードが設定されたミーティングでは、参加者は ミーティングルーム入室時にパスワードの入力を求められます。パスワード の設定は機密性の高い内容を話し合うときや有料セミナーを開くときに有効 となるでしょう。
3.注意事項
テレビ会議ツールは日々進化し、各社のサービスプランも変化しています。本記事の内容は2021年7月20日時点の情報です。最新の情報はサービスサイトで確認することをおすすめします。
※サービスサイトのURL(プランと価格) https://zoom.us/pricing
4.所感
Zoomの最大の特徴は使い方がシンプルであることです。ミーティングの参加から主催まで一連の操作が簡単なので、初めて利用する方でも操作しやすいのが魅力です。
会議時間の制限(3人以上の場合40分まで)や、Q&Aに非対応である事など、双方向を重視するビジネス向けのセミナーには不向きな点もあるかもしれません。ですが、不特定多数に対してカジュアルな内容のセミナーをするのであれば向いていると思います。