1/14「未来の学校をデザインしよう!」開催しました。
初めての「未来の学校をデザインしよう!」が、開催されました。今回の参加者は、元学校の教師などの牧之原の教育に携わってきた方々や牧之原で子育てをしてきた方々など、6名。どの方も、今の教育や学校環境に興味・関心を持ち、学校再編に対して、考えのある方ばかりでした。
今回は、初回ということもあり、話し合う課題を具体的には用意していませんでしたが、テーマは『整理整頓』。12月に牧之原市による学校再編意見交換会で説明があった内容について、いくつかのキーワードに分けて、見直していくという作業をしてみました。皆さんは、学校再編計画の中にいろいろなキーワードがあったことに気づいたでしょうか?
『学校統合』『義務教育学校』 『キャリア教育』『GIGAスクール構想』。
「学校統合」:そのままですが、学校同士を統合すること。
「義務教育学校」:こちらは小学校と中学校を一緒の学校にすることです。小中一貫校ともまた違います。メリットについては、市の説明会で別紙にまとめてありましたね。義務教育学校の形は、市町村により様々です。小学校と中学校が同じ敷地にない例もあるそうです。
「キャリア教育」:文部科学省の定義では、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」となっています。これは、学校再編で組み込まれる教育内容ではなく、今まさに実践されている教育内容です。つまり、「キャリア教育」は学校再編によるメリットではなく、学校再編により今実施されているキャリア教育を、より活発に実施していく仕組みを作る必要があるという学校再編の「課題」となります。
「GIGAスクール構想」:学校の教育ICT環境を実現し、個別最適化された教育を提供するためのものですが、これも学校再編でもたらされるメリットではなく、学校再編でよりICT環境を整えることも可能ということ、「課題」です。今の子どもたちにも十分に適用されるような環境整備を国は求めています。
学校の形が変われば、子どもたちだけでなく地域の大人も学校の職員も大きな変化を経験することになります。もちろんメリットもありますが、当然デメリットもあるでしょう。いい面だけを見て計画を進めるのではなく、混乱するであろうこと、不安が生じるであろうことを事前にできるだけすくい上げ、それに対する対応策、または対応できる振り幅を用意しておく必要があるのではないでしょうか?そして、できるだけみんなでじっくりと考えて練っていけたらいいですね。
「みらいの学校デザイン部」は、市民が主体となってそれぞれの考えられる不安要素を出し合い、それについての提案なども考えていきます。もちろん市と『協働』して、よりよい変革を期待し、市民ができる牧之原市全体での子育て・まち育ての提案もしていきましょう!
今回、進行を担当した私自身、同じような立場の人たちと気持ちを共有することや、相談事へのアドバイスをする経験等はありましたが、今回のように様々な立場の方が集まった場で、意見を引き出しつつ、参加者の意向を見て方向性を示しながら会としての結論まで持って行かなければならないという経験は初めてのことでした。そのため、座談会のような形となってしまいましたが、たまたま初回に学校教育や学校環境に知識のある方ばかりだったので、思ったよりも深いところまで内容を理解することができた気がします。参加してくださった方々、ありがとうございました。
次回は、29日。ぜひ一緒に子どもたちにとってよりよい環境を考え学び、声を届けていきませんか?運営部への参加も大歓迎です。ご連絡ください。