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【第2話】人生初の下宿生活
とにかく今朝意気揚々とソウルの地に乗り込んで、今日寝る場所が決まっているのはありがたい!と紹介してもらった下宿に送り届けてもらったのはいいが・・・
へ、へ、へ、部屋が空いてないーーーーー。
そう。下宿は満室だった。
やばいぞ。どうしよう。
そう思った時に思い出した。
そうだ、下宿に行ったら「ゆうこ」を頼れ!と言っていた。
下宿のアジュンマに辿々しい韓国語で「ゆうこはいますか?」
と聞くともうすぐ帰ってくるからここで待っててとのこと。
少し待っているとゆうこさんが帰ってきた。
「あー、ぽへから聞いてるよ!今部屋空いてないけど10日くらいしたら空くからそれまで私の部屋使っていいよ。」
と案内してくれた。
あなたは神様ですか〜!!!
部屋はおそらく4畳もない広さだと思う。決して広くはない一部屋に初めましての私を2週間近くも快く置いてくれるなんて、こんなありがたい話ありますか?
あの時の恩はまじで今でも忘れてません。
そこの下宿は5階建てのビルで1階と2階はオリ二チプ(幼稚園みたいな感じ)で3・4・5階が下宿だった。
各階に8部屋ほどあったかな?トイレとシャワー、洗濯機は共同。
朝と夜の食事はアジュンマが作ってくれるものを3階の台所スペースで食べるシステムだった。
下宿にはゆうこちゃんともう一人日本人のあいちゃんが住んでいて、
他は全員韓国人の大学生と社会人の人だった。
場所が有名大学がたくさん位置する地域だったので地方からソウルの大学に進学した学生さんがたくさん住んでいた。
こうして私の韓国生活は居候生活からスタートした。
つづく