見出し画像

頑張りすぎている女性へ

3月8日「国際女性デー」
1914年に女性参政権獲得を提唱するためドイツで掲出されたイラストポスターが本日のサムネイル。

がっしり体型のドイツ人っぽい女性が旗を掲げています🚩

女性が社会で職業をもち自立できるようになった現在、私たちの世代では当たり前のことがほんの100年前では非常識、許されないことであったと知り驚かされます。

地位向上のために戦い続けた女性たちの勇気に敬意を払いつつ、この「国際女性デー」前に女性が働くことについて改めて書き留めておきたいと思いました。

あなたの「働くこと」を考えるヒントになればとても嬉しいです。

働くことの定義


私は何かを考える時に言葉の定義から考えることがとても好きです。

そもそも「働くこと」って語源は?
本来の意味は?
と思い調べてみました。

語源は「はためく」という言葉からきているよう、止まっているものが動き出すという意味だそうです。

人+動く=労働を意味するようになったのは鎌倉時代からとか…

言葉に意味付けをすると、その言葉がパワフルになりますね。

最近では「はたらく」は「はたにいるもの(そばにいるもの)を楽にすること」と意味付けされていて、私もこの考え方が好きです。

色々調べていくと私の考える「働く」は、どうやら「人が動くことで誰かが楽になること」という意味になっています。

しかしその働くは、自分が選択できるものであることが大切だと私は考えています。

就職することは義務?

よくこんな会話耳にしませんか。
「どこに就職決まった?」

卒業を目前とする子、又は卒業したばかりの子をもつ母が一番聞かれることではないでしょうか。

イギリス留学から帰国し、さぁこれから就活という時にパニック症を起こした娘は、1年半は全く部屋から出ることができませんでした。

仲の良いママ友や同僚が、娘のことがきっかけとなり職場を離れた私を気遣ってか、会うたびに挨拶のように投げかけられる言葉は

娘さん就職できた?

という問いかけ。
私はそういわれることがとても嫌いでした。

働いていないと娘に価値がないみたいに聞こえましたし、そんな状態にいつまでしておくのと責められているような気もしました。(そんなつもりではないと言われるかも…でもそう感じたことは事実)

この時ほど家族がニートと呼ばれることをどんな気持ちで過ごしているのだろうと考えさせられたことはありません。

私は頑張り屋さんの娘が家から一歩も出れない苦しい状態にあることが、本当にかわいそうだと心から思い娘の幸せだけを願っていました。

その中で感じたこと、気づいたことがあります

娘の幸せは娘が決めること

働けない状態はどうやら他人から見ると不幸に見えるらしいのです。

不幸なことは自分のしたいことができないことです。
外に出たくても不安感が付きまとい、ままなりません。そんな状態を苦しんでいる娘がとても可愛そうでした。

毎日、部屋の中でなんとなく好きな絵を描いて暮らしている娘。
でもいつ頃からか、とても楽しそうにしている一面に気づきました。

食事も3度部屋へ運び、家族の誰とも話せず私としか会話ができない状況でしたけれど。

私はこのとき開き直りました。
このままの状態で娘が幸せならいいんじゃない!娘にも伝えました。

のんびり好きなことして暮らそうよ。
外にでて働くだけが人生ではないし、人生の楽しみ方はまだまだいっぱいあるよ。
一緒に気長に探していこう。

娘もその時就活しなくていいんだ、そういう選択肢あるんだと感じたそうです。就活できない自分を責めていたらしいのです。

働くのが当たり前の世の中になりつつあります。でも働かなくても生活できるなら、働くことが自分の幸せに繋がらないなら働く選択をしなくてもいいという考えもあります。

世の中は他の人が何をしているのか、みんな気にしています。人と少しでも違うことしていると「あのうちは常識がない」とか「変わっている」と言われます。

成人した娘が家にいるだけで、その娘が働かないだけで責められてるような・・・肩身の狭い自分を感じていました。

しかし割り切って考えるようになってからは、娘も私も毎日がとても大切な時間で楽しくなってきました。

少し家の周りを歩いてみたり、不安な気持ちも受け入れて、体調悪い時だって人生にはあると考えられるようになりました。

そんな日々が続くなかで、娘は家にいる自分は自分らしくない、外で大好きな英語を使って外国人と関わりのあることをしたい、それが自分らしいと考えるようになり、調子が悪くなったら救急車を呼べばいいかと決意し、外国人が出入りする民泊業界のバイトに応募して外へでました。

その決意からあっという間に活動し始め、就職も自分の行きたいところを受け、今は楽しく働いています。

自分らしく働こう

働くって義務ではない。
楽しいことのはず。
自分のしたいことを選択していますか。

楽して働こうと思うな。
汗だして苦しい思いして働かなければ。
と呪いのような言葉を投げかけられることもあります。
義務感から頑張りすぎていませんか。
頑張るのはなぜ?

私の働くはとても自己成長できる楽しいことなのです。
誰かのために自分のできることをする、こんなに嬉しいことはありません。

うまくいったと思う事は少なくても、誰かのために頑張っている自分が気に入っています。

何よりも社会の中で役割を果たして、誰かの悩みや相談を受けている自分が誇らしく大好きなんです。

娘に寄り添いながら、私の楽しいはやっぱり外で誰かと関わり働くことだと痛感していました。

何かの経験を通して学ぶことは多い。
私は外で働ける現在の自分の状況にとても感謝して楽しく働いています。

働かない選択

働くことってあなたにとって何ですか

目的をもって働いている人もいるでしょう。
もしかしたらお金を得るためだけに働いている人もいるでしょう…
お子様の教育費や住宅ローンの支払い義務で。

皆さんは自分の選択で働いていますか?

「はたをらくにする」という意味では、家族が気持ちよく働けるようにサポートすることを選択する女性もいるでしょう。
家庭の中にいてなんだか自分って活躍していない・・・という悩みを抱えている主婦のかたが実はとても多い。

そんな考えはやめましょう。
自分のできることをする、はたがらくになる、それは立派な「働く」です。
外で働かない選択あり。
専業主婦でいたい人、もちろんいい!
主婦しない人、家族が協力してくれるならそれもいい!

自分のしたい「働く」ならとても幸せです。
労働人口が減少しているからといって、外で働くことを義務づけられがちな昨今になりつつあります。

自分の働くを今一度「国際女性デー」をきっかけに見つめなおしてみませんか。

自分らしく働くことを応援しています🚩


私はこうしなければいけない、これが普通だと言われる、みんなが同じことをしなければいけないと考える生真面目な日本に窮屈さを感じる時があります。

一人の女性として自分が幸せだと思える、自分のアイデンティティが確立される働き方を見つけていますか?

そして働くことはあなたの人生において大きな割合をしめていますか。
あなたの自分らしい働き方はどのような働くですか。
自分らしく働くという選択をしてほしい。
心から応援しています!


私は日本女性学習財団のキャリア支援デザイナーとして、女性の働き方、生き方の相談支援をしています。

「国際女性デー」に先駆けて開催される
#womanプロティアン
のイベントにマネー講座担当として参加させていただくことになりました。「女性が働く」=「女性が稼ぐ」というテーマで話したいと考えています。
お時間あればいらしてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?