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第2章 4繊維の静電気の発生について

 繊維に静電気が溜まる原因は、人との相性(繊維の電気的特性)と含まれている水分の量と関係する電気抵抗の大きさにあります。

繊維の電気的特性

 摩擦帯電性が(+)であれ(−)であれ人間の皮膚から離れているほど静電気が起きやすいのです。図からわかると通り、ポリエステルやウールが静電気が起きやすいことになります。綿やレーヨンは人間の皮膚との電位差が小さく静電気は起きにくいことになります。

繊維別の帯電しやすさ=電気抵抗の大きさ

 電気抵抗が大きいほど、帯電しやすくなります。電気抵抗の大きさは繊維に含まれる水分の量に反比例します。水は電気抵抗の小さいからです。綿は繊維の12%ほどが水分。ポリエステルは0.5%程。また湿度が上がってもポリエステルは水分を吸収しないので電気抵抗が高止まりしているのが下図で確認できます。


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