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かなり画期的なタオルを作ったよ!
ファーストサンプルが上がってきた
少し興奮気味です。私一応繊維についてはプロのつもりですので、そんなに驚いたりすることはなのです、上がってきたサンプルで。もう大体想像がつくというか、予定調和的な結論にたどり着くこと多いし。
でも今度のサンプルはちょっと、いい!。いやかなり良い!
柿渋染め抗菌タオル
100%柿渋だけで染めたタオルなのです。何がいいって、吸水性と風合いと抗菌活性値!。この3つのファクターが断然いいのです。では、順番に説明させていただきます。
吸水性
柿渋染めというのは古来抗菌性があることが知られていて、色々な生地の染色に使われています。ただ難点が吸水性。柿渋で染めると水をあまり吸わなくなる。タオルには致命的な欠点ですね。
ところがこのタオル。しっかり吸水します。専門的になりますが吸水性を測る沈降法という試験で0.5秒。早い話がすぐ水を吸う、水玉がタオル表面に出来ないということ。今治のタオルなので、所謂今治マークをつけることができるのです。製法は秘密です笑
ここで、先に予言しておくと綺麗な色の柿渋99%使用とかいうマガイものが出てきますね。
どういうことかというと、柿渋染め99%、化学染料1%使用という表記をして販売する製品が出るということ。99%ならいいじゃないか!と思うでしょ。これが違うのですね。この99%と1%というのは染料の重量比のことを言ってるのです。これ、私からするとかなり眉唾。なぜなら、生地に染着する染料は化学染料が圧倒的に多い。つまり1%の化学染料が断然多く繊維を染色する。重量比はあまり意味がない。柿渋を含めて草木染め全般に言えることです。化学染料を草木染料に比較して、ほんの少し使うだけで圧倒的に化学染料の色目に濃く染めることができます。
脱線しましたが、
つまり柿渋染め100%で今治タオル基準の吸水性があるタオルが出来ました!
風合い
柿渋染めは吸水性を阻害するとともに、風合いも硬くしてしまいます。これまた、タオルに向かないやつ。
これまた企業秘密ですが、特殊な加工で少しハリとシャリ感がありつつ柔らかさもあるという絶妙な風合いになってます。
今回のサンプルにはカリフォルニアのサンホーキコットンを使用したのですが、これとの相性も抜群なのでしょう。繊維の天然撚りが強いのでふくらみがより強調されている。
そもそもタオルにはサンホーキコットンが最適とすら思っている私としては
理想のタオルだわ!
となっています。
抗菌活性値4
聞き慣れない単語ですね。これは自然対数で表現したときの値で、10の4乗という意味。悪い菌が、措定の時間で10の4乗すなわち99.99%死ぬということです。通常この抗菌活性値は2以上ならまずまず殺菌効果があるとされます。つまり99%殺菌ということ。
抗菌活性値4、しかも洗濯10回でもキープ!
梅雨の時期に干しても気が増殖しないので臭いがしませんよ。
最後に販売方法
ただいま考え中。Twitterでcampfireの家入さんにヒントをもらったように、このnote→クラウドファンディン→BASE(楽天)でいくか、いきなりBASEで予約販売するか。
はたまた、国内卸を並行してやるか、海外へ販売(ECとkickstarter)するか。
ご興味のある小売の方がいらっしゃったら、ご連絡ください。こころばせのブランド付きで販売させてね。