第6章 1縫製仕様書とは
縫製仕様書に書かれていること
洋服の設計図。洋服の絵型、使用生地、縫製仕様(縫い目、縫い糸、縫い代の始末など)、副資材(ボタン、ファスナー、ホック、芯地、テープ、ブランドネームなど洋服に付属全て)、仕上がり指示寸法などが記載されています。
縫製仕様書を書くのはパタンナー
通常、縫製仕様書はパタンナーが作成します。ただし、パターン作成依頼時に、主要寸法は依頼側が指示する。また、こだわりのポイントがある場合も同様に事前に記載するか、パターン作成の打ち合わせ時にパタンナーに伝えます。
パタンナーさんはファッションを支える影の職人と言えます。
万能なパタンナーはいない
パタンナーは通常、縫製を依頼する生産OEMの会社には属していないことが多く、パターンメイキングの専門の会社やフリーのパタンナーがいて、外注することが多いです。会社であれ個人であれ専門分野や得意の分野があり、シャツもカットソーもスーツもなんでもできるパタンナーはいないと考えましょう。従って、アパレル会社は注文を受けた製品に合わせて最適なパタンナーにパターン作成依頼をすることになります。
何でも作れる職人さんがいないのと同じです。