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第2章 2-1紡績~短繊維をつむいで糸にすること3
麻紡績(亜麻紡績~flax spinning)
リネン(亜麻)の紡績の最大の特徴は潤紡法といって、精紡機に通る前の粗糸と称される太い糸状の束の段階でお湯にとおして湿らせる工程があること。リネンはペクチンという膠状の物質が繊維に含まれていて、お湯でペクチンが溶け出し繊維同士をくっつけます。その状態でフライヤー精紡機で糸になります。結果、毛羽が伏せられ独特のハリとコシや光沢、ひんやりとした風合いが生まれます。
ペクチンは洗濯をすることでどんどん溶け出すので、くっついた繊維同士がはがれ、毛羽立ちも目立ち、ペクチンで止まっていた繊維クズも沢山脱落します。リネンのタオルを洗濯すると、繊維クズ(毛羽)がごっそり落ちるのはそのためです。
7:30〜からリネンが湿らされて糸になる工程を見ることができます。