女性アスリートと妊娠・出産 ①
産前産後アスリートのサポートの専門家の方のお話を伺う機会がありました。
今後わたしがサポートしていく女性アスリートの方が、妊娠を希望されている場合、妊娠されている場合、出産・育児されている場合、少しでも現状を知っているわたしでありたいなと思っているからです。
わたしは身体の専門家ではありません。だから、申し込みをしたとき、もしかして場違いかも?と思いました。しかし、話の内容はとても興味深いものでした。
その中で、特に印象に残ったお話はノルウェーのエリートアスリートの産前産後に関する研究の話でした。内容はここでは割愛しますが、ノルウェーといえば、ハンドボール女子ノルウェー代表チームは、オリンピックや世界選手権では毎回メダル争いにからむ強豪です。(2021年東京オリンピックは銅メダル)
選手だったころから、ノルウェー代表チームの彼女たちの生き生きとした美しさに魅せられていて、数年前から数名の選手のSNSをフォローしていました。
結婚、妊娠、出産、子育てというライフステージをひとつひとつ踏みながら、同時にハンドボーラーとしてのキャリアもそれぞれの形で歩んでいっている様子を、素敵だなと感じていました。
今回伺ったお話にとても刺激を受け、パリオリンピックのハンドボール女子ノルウェー代表チームのメンバー14名について、結婚・妊娠・出産・子育てを経ている選手について可能な範囲で調べてみました。(以下は、公式のものではなく私が独自に調べたものです。実際とは相違がある可能性があります。)
①登録メンバー14名
②そのうち子を持つ母である選手は約半数
③そのうち東京オリンピック(2021年・銅メダル)後に妊娠・出産→復帰している選手は少なくとも5名。
(その5名全員が東京オリンピックに出場・銅メダルを獲得、妊娠・出産を経て、今回のパリオリンピックに出場)
驚きました。
女性アスリートが妊娠・出産を経て選手を続ける選択。それが、良いもの・悪いものとジャッジされることなく、当たり前に誰しもが選択出来る(選択しないことも出来る)。そんな文化があるように感じました。
競技をしている選手も1人の人間です。
競技生活をより良いものにしていくためには、”競技”という1部分だけにフォーカスするではなく、競技をしている時間を含めた、その人の暮らし、人生全体を、総合的に良くしていくことは、重要だなと改めて感じました。
今回のパリオリンピックは、ハンドボール女子ノルウェー代表チームに、より注目していきたいと思います。
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