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人生のエネルギー残高を記帳する感覚

 この話には2つの要素がある。一つは物理的なエネルギーの話〈生命力〉で、もう一つはその生命力に対して行動や言動は影響を及ぼし、自分自身の精神の持ち方で生き方が変わり、それが未来に於いてエネルギーの残高に影響する。推移するというもの。ある意味、因縁が形成され続いて行くと言ってもよいだろう。物理的も精神的も、どちらも繋がっているのだけど今を生きることにフォーカスしていると中々気付くことは難しかったりする。本稿は、そういう2つ(物理的な面と精神的な面)が影響し有って人生は進んでいるということを踏まえて考えて欲しいことである。

 今を生きていると曖昧だったりして見えないことが一杯ある。だから未来がどうなるのかなんて分からない。そうすると、自暴自棄や後先考えずに言葉を発したりしてしまう。健康だからと暴飲暴食をしたり深酒をしたりもするだろう。

でも、

 実際には人生は通帳に記帳しているように残高になっているので軽率なことは控えるべきだ。もちろん不確定要素も多いし、そうとだけ言い切れる訳でもない。それでも、そういう不確定要素を除いては預金通帳だと言って良い。
 簡単に言えば例を比較して欲しいのだけど、綺麗な部屋に住み続けるのとゴミ部屋に住み続けるのでは未来が変わる。傍観したら何となく分かると思うのだけど当時者という状態では気付かないことが多い。毎日カップ麺だけを食べ続ければお腹が満たされるのとは反対にエネルギーの残高は減っていく。簡単な理屈だ。
 しかし、人それぞれ得るものや繋いで行くものは違うので一概に言い切れない。というのはどんな状況からでも得るものを得て羽ばたく人は居る。まぁそのような人は、この記事を読む必要はあまりないだろう。言いたい事が分かっている人だからだ。また、自分のことに関して理解していながらそれで良いと思っている人を止めることは出来ないものだ。
 もう一つ例えを、毎日何かにつけ怒っている人と色んな話を聞いて参考にしようとしている人では未来のエネルギーの貯金は変わる。とでも言えば分かり易いだろうか。5年後には、差は出るだろう。怒っている人は、エネルギーが強いのでしばらくは上位に立ったりする。しかし、時代の流れやそのエネルギー量の減少などの変化により衰退することもままある。取り巻きが去り、一人で怒っている単なる変人になってしまう人も多い。

人それぞれだから

 どのように貯金するかが重要になる。大切でない時間は一つもない。だからと言って、走り続けることなど出来ないし何をしていれば走り続けていることになるのだろうかということもある。
 例えば、リラックスしているとアイディアを産む人が居る。無思考に近い激務の中でアイディアを産む人が居る。人それぞれ貯金の仕方は様々だということだ。ただ最初に書いたようにイメージするならば、どんな状態が自分にとって貯金になるのか。心の不安や負担を減らす状態はどんな状況で状態なのか。を知ることが重要だ。

 俺の場合は、部屋に物は多過ぎずシンプルにするのだが、自分が好きな物や必要な物はそれなりに置いてある。仕事は、時間に拘束されず能力に合わせた評価がある状態が望ましく通勤電車に毎日乗らなければならない仕事はあまりしない。一人の時間は重要でパーソナルスペースとパーソナルタイムが十分にあること。週に3日は一人の時間で良い。などだろうか。書けばまだまだあるのだけど、簡潔に言えばそんな状態だ。落ち着くことのできる部屋と時間拘束がないこと、そして自由な行動が可能な状況というかなり我儘な要求だ。しかし、望む状態を創って行けるかどうかは、貯金のようなもので理解して辿ってきたかどうかによる。行き当たりばったりだとしても、望む状況や状態を知らずに何も考えず過ごすのと、今は無理でも手に入れようとして行動しているかどうかで残高は変わってくる。

 『今』は、決して偶然ではなく自分が創ってきたものである。

断捨離の有用性

 断捨離の有用性は実はそこにあって、未来を創ることに寄与する。物に囲まれ過ぎると束縛されて行くと言っても良いかもしれない。何なら家電は別にしても、自家用車に荷物を積めば引っ越せるくらいでも良いのだ。実に意識が軽快になる。何が有ってもすぐに変化出来る状態は思考においても身軽さを産む。

残高を増やす

 エネルギーを消費しながら活動出来るのにはある程度の限度がある。年齢と共に空回りやエネルギー不足な感じが増えて行く。そこで、残高を増やすことを習得しておかないと息切れしてしまう。お金だけじゃなく精神的な面も肉体的な面も同じである。

 自分に合った生活スタイルを理解する。空間、仕事、プライベートを残高が増えるようにコントロールする。抽象的なようだけどそうでもなくて、帰ってきたらホッとする。食べたら落ち着く。気分が良くなるゲームや映画やアニメ。そういう物を分かっておいて、必要なタイミングで補給したり、蓄えるようにする。

 俺はそれほど人が好きでもなく、散らかった部屋も好きでもなく、ごちゃごちゃした内装も好きではない。つまり、好きではないものを理解すれば、部屋も食べ物も洋服も選択基準を明確にして、好みの変化に合わせて更新する。色なんかも、黄色や緑が好きな人や白とか黒が好きな人、グレーが好きとか様々だと思う。そういう自分の好みを把握する。高級ホテルのような部屋が好きな人もいれば、遊園地のように賑やかな感じが好きな人も居るだろう。自分は、何が落ち着く状況や状態なのかという判断で好みをしっかり把握する。ただ若いうちは自分のエネルギーでごちゃごちゃすらも受容できたりして好みかどうかではなく可という判定をしてしまうことがある。なので、正確に分かるようになるには時間のかかる人も居るだろう。反対に若いうちからずっと変わらず自分を分かっている人も居る。たまにそんな人に会うと、素晴らしい人だなと感心することがある。

食べ物

 最重要項目なのに軽視されがちなのが食べ物だ。何故かと言えば、若いうちは授けられた残高(エネルギー)があるから好き勝手にしても減っていることに気付き難い。気付いた時にはデトックスも手遅れという場合が往々にしてあるものだ。成長過程から30代くらいまではエネルギーを削ってもどうにかなる。しかし、それ以降はどう過ごして何を食べて生きてきたかが表面化する。慌てて美容に力を入れても手遅れである。そのくらい食生活は後々に影響する。残高が0どころかマイナスになるので正しい食生活については耳を傾けた方が良いでしょう。
 例えば、50代でも若々しい人とまるでお爺さんのよう人が混在するようになる。遺伝的なものもあるだろうけれど、遺伝というよりは同じ環境で育てられて遺伝したようにそうなっただけで、代々食生活を受け継いて居ると言った方が正確なように思う。

 今は、以前よりも働く期間も長くエネルギー残高が減ってしまった後半戦を過ごすよりも、若々しく保ち、仕事も恋愛もしているような後半戦を目指すことの方が正しいと思う。核家族やシングルが増えている中で、昔みたいに将来は誰かに世話をして貰おうなんて甘い考えは出来ない。反対に誰かの面倒をみて後半の人生を過ごすことは想像出来るだろうか。介護して居る方々のことを考えると難しい問題だと理解することが出来るので、なるべく迷惑を掛けないようにするためにも食事に気を付けて残高不足にならないよう注意した方がよいでしょう。

どこからでも貯金は出来る

 若いうちから着実にエネルギーを貯金出来ていれば1番良いのだけど、90%の人はエネルギーを消耗しながら生きている。それは世界の動向や経済、収入格差などで示されている結果だ。運や偶然ではなく生き方がそうさせている。
 しかし、減少を食い止め少しでも増やすことは出来る。このことに気付いて間違った生き方を辞めることが出来れば、いつからでもどこからでも変えることが出来るのである。それなのに、絶望するだけで変えようとする人は少ない。何故なら、それまでの常識や経験によって無理だと思い込んでいるからだ。
 それは、間違いであると心に留めるべきである。

人生を俯瞰する

 若いうちは中々難しいでしょう。でも人生はあっという間です。特に子育ての期間が間にある人にとっては尚更です。
 だから、他人事とは思わずに人生を俯瞰することをオススメします。小言のようなことを書きますが、カップ麺やハンバーガーを食べるなら味噌汁を作り梅干しでご飯を食べる方が何万倍もマシです。味噌も梅干しもちゃんと調べてこだわる事をオススメします。
 そんなことですら、生命エネルギーは変わってきます。

残高は、思って居る以上にあっという間にマイナスになりますよ。