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「産むこと」を諦めた理由

私はアラフォーの独身女性です。
20代前半くらいまでは、私もいつかは綺麗なウエディングドレスを来て結婚式をあげて、子供を産んで、親に孫の顔を見せてあげる日がくるんだろうと思っていました。
でも現実は、子供どころかドレスすら着ることのないまま、アラフォーになりました。 
 

私がなぜ結婚しない選択をしたかというと、子供を産まない選択をしたからです。
もし結婚したら、旦那さんのご両親はきっと子供を待ち望むでしょうし、旦那さん自身も自分の子供が欲しいと思うはず。でも私は子供を産むことができません。 
 

なぜ、子供を産むことを諦めたかというと、20代半ばからずっとうつ病であること、そして抗うつ薬を飲んでいるから。

もちろん、薬を飲みながらでも元気な赤ちゃんを産んだお母さんもいらっしゃると思います。そして、病気と闘いながらも家庭を持っているかたを、私はとても尊敬しています。
その上で、私は私の選択をしたということをどうかご理解ください。 
 

私は、産前産後のうつに耐えられそうにないと思ったのと、自分がこれまで飲んできて体に蓄積されているであろう薬が、赤ちゃんにどういう影響を及ぼすんだろうと考えて「産まない選択」をしました。

こんな不安がある中で、それでも私が子供を産んだとしたら、それは私のエゴであり、赤ちゃんも旦那さんも幸せにはなれないと思いました。

日によって寝たきりでろくに家事もできない私のことを、子供はきっと心配するでしょうし、旦那さんは仕事で疲れて帰ってきたのに、家の中が片付いていない状態を見てどう感じるでしょうか。
そして、そのことを日々考えて、私のメンタルはより悪い方向へ向かうでしょう。 
 

今の時代は、結婚や子供の有無について軽々しく聞くことはハラスメントだとされていますが、一昔前までは無神経に「なんで結婚しないの」「子供欲しくないの」「親に孫の顔見せなくていいの」など、良く質問されていました。
親には本当に申し訳なく思っていますし、親の気持ちを考えると胸が痛みます 
 

私は今、それなりに楽しい人生を送っています。
絶望的だった20代を経て、少しずつ病気とうまく付き合えるようになり、周囲の理解も得られるようになりました。
産まない選択をした自分自身のことも、受容できています。

世間一般の女性にとって「幸せ」とされる生き方をしなくても、自分は自分の選択に自信を持って生きていくことが、一番の幸せであると私は思います。

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