はじまり
最初にお伝えしておかなければならないのは、これは私が見た夢の中のお話である。
所々記憶が曖昧なところは多少作っている部分もあります。
では夢の世界へいってらっしゃい…
私は運転して見覚えのない広い駐車場にきていた。車を止めると誰かと待ち合わせをしているのかキョロキョロとあたりを見渡す。
そこに一台の黒のワンボックスカーが来てそばにとまった。
私の知り合いなのだろうか?
「こんにちは」
夢の中の私はそう言って躊躇いもなく助手席へ乗り込んだ。
運転席の男性も笑顔で「お待たせ」と言って車を走らせた。
次に見えたのは見上げるほどのしっかりした和風の門構えと、そこから続く石畳の奥にある大きなお屋敷。
場違いでは?と思いながら男の言われるがまま入っていく。
開放的で奥行きのある広い玄関。
奥からは黒紋付羽織袴を着た年配の男性が出てきて、誰かを探しているのか玄関の側にある和室を覗き込んだり、また奥の部屋へとバタバタと慌ただしく走り回っている。
するとまた廊下の奥から小走りで年配の割烹着をきた女性がでてきた。
「ようお越しになりました。ささ、こちらへどうぞ」
玄関側の広い和室の二間続きを無視して、さらに奥の洋室の客間に通された。
そこにはアンティークなソファや高級そうな家具が並ぶ。
私はなぜここにいるのか理解ができない。
そして先程の女性が紅茶を持ってきてくれ
「只今準備中ですので、もうしばらくおまちくださいますか?」と言葉を残し立ち去った。
一体何がはじまるのか?何故見たことも来たことも無いこの家に私はいるのか、そもそもあの男性は誰なのか?全く理解ができなかった。
続く
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