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「さよならアンドロメダ」という天才曲

はいどうも、湖己Pです。久しぶりに創作意欲(?)が湧いてきたので書く書く詐欺のままほったらかしていたnoteでの楽曲感想記事でもそろそろやっていきたいと思います。つたない文章ですがお付き合いください。

今回のテーマは記事タイトルにもあるように2017年に発売された「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS AUTUMN! 」の収録曲である「さよならアンドロメダ」についてです。(Amazon商品ページへのリンクは下に掲載。みんな買おうね)

https://www.amazon.co.jp/dp/B075NYHQ1X?tag=utanetcom-22&linkCode=osi&th=1&psc=

収録曲4曲の中で唯一デレステに実装されていないこともあって、「ゲームしかあんまり知らねぇな......」という方にはあまり馴染みが無いかもしれない楽曲ですが、これを聞かずしてP生活を送るのはあまりにも悲しい。それほどの名曲(だと個人的には思います)。

ところで皆様、CDを買ったときに歌詞カードを開いていの一番にチェックする個所といったらどこでしょうか。私は断然作詞作曲です。断然。そしてこの曲。まず作曲者がヤバイ。この曲の作曲者は勘のいいPの者ならその名を聞いただけでティンとくるあのお方、イノタクことTaku Inoue。イントロで一部の人間が心臓発作を起こす名曲「Radio happy」や、直近では7th名古屋公演のテーマ曲「ミラーボール・ラブ」を手掛け、先日の24時間生配信でのDJプレイも記憶に新しいあの方です。メッチャスキ

試聴動画でも見てもらえば理解ると思いますが、この曲もイノタク特有のエレクトロニックな音使いがふんだんに含まれており、6分間という長尺、そして「星座」テーマも相まって独特の浮遊感を醸し出しています。個人的には電車から夜景を見つつ聞きたいアイマス曲TOP1。歌詞も素晴らしいけども(後述)、歌詞がなくても金が取れるほどの素晴らしいメロディーです。

メロディー面に関しての記述はどうしても続け過ぎると冗長になるためこのへんで一回切っておくとして、この曲の歌詞にも触れます。

https://www.uta-net.com/song/238053/

(全部引用するのはクッソめんどくさいのでこちらのリンクを参照願います)(曲レビューとしてあるまじき記事構成)(ゴウランガ!)

全体的に物語仕立ての構成となっており、曲中の「僕」の視点で話が進んでいきます。全体的に形式段落に分けると(国語の教師かオメーはよー)、①一番サビまで ②二番サビまで ③ブリッジ(?)以降 となっています。

①ではずっと鬱々と過ごしていた「僕」のもとにいつしか「君」がいて、だんだんと希望を見出していき、②では「君」と一緒にいたいというような「僕」の願いの現れ、③では「君」との別離、新しく歩みだす「僕」......という情景が描かれています。特筆すべきはこの曲では「君」に対する感情に主眼を置いており、「君」との関係性については明確な記述がないこと。淡い恋であったのか、それとも貴重な、かけがえのない友であったのか。そこは我々聞き手の感性に委ねられており、人によって大幅に解釈の幅が生まれます。また、②で描かれる二人での記憶の情景でも抽象的な表現が多く用いられており、ここも作品としての「幅」を広げることに寄与しています。

さて、ここで話は大きく変わりますが、オタクというものは元来人付き合いに疎い(または上手でない)生き物であり、パンピー(非オタク)よりも多くの別れを経験していることでしょう。(え?それはお前だけだって?)それが友との仲違いであれ、意中の人とのすれちがいの慣れの果てであれ。思春期にそのような経験をした人は(終わりがビターエンドであれ、バッドエンドであれ)決して少なくないはず。そこに付け込むのがこの曲。

無限に広がる宇宙のような幻想的なメロディーと、詩的に、どこか甘酸っぱさとほろ苦さを感じる表現で織りなされた歌詞。そう、これが我々が過去に置き去りにしてきた若き日々のセンチメントを呼び起こしてくれるのです。それが誰との別れであったとしても、どのような形であっても。

「そして今夜 今夜 そう お別れ きっともう会えないけど ずっとずっとさ きみを想っているよ 泣き腫らした顔も 声も ねぇ いつでも きみは素敵だったよ―」

あの日無くした思い出の残滓が、この曲を鍵として再び浮かび出る。夏も終わりを告げ、どこかで今日も鈴虫が鳴く。もうすっかり涼しくなった。―そんな日はふと帰りの夜道でこの曲を聞いて、アンドロメダの広がる空を眺めながら、昔のことに想いを馳せる。そんな秋もいいのではないでしょうか。

......書いてるうちにクソデカ感情が爆発して何を書いてるか半ば分からなくなっていましたが、いかがでしたでしょうか。なおこの感想はあくまで一個人の意見と解釈であり、他の解釈とは大幅に異なる可能性があります。そこは生暖かい気持ちで見逃してやってください。

一人でも多くの人がこの記事を通して「さよならアンドロメダ」に興味を持ってもらえれば幸いです。ではまたどこかで。


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