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人を好きになるということ。

今日は家から出なくていいということがとても嬉しい。私は疲れている。

キャンドルを炊いて、豆を挽いてカフェオレを淹れて、ケルティックハープの音楽を流し、肩に鳥を乗せて、テーブルの上の花を眺めて、本を読んで、私は幸せだ。

この平和の王国の君主で在る私が、時折転落して自分の国を見失うことがある。

恋をした、ということを「心を奪われる」と表現することがあるが、それは非常に的確な表現であるように思う。

私の平和の王国を脅かす「心を奪う」存在も「心を乱す」存在も、できれば作りたくない。

でも恋に落ち誰かを好きになると、一緒にいる時間が幸せで、一緒にいない時間を寂しく感じたり、何かが足りない感覚になったりする。

私はその感覚がほんとうに嫌い。

どれだけ学び、失敗しても、心は時々暴走する馬みたいにコントロールを見失うことがある。

私の願いは、誰かと一緒に居ても、自分ひとりで居ても、満ち足りた幸せを感じられること。

してくれなかったことに怒るのではなく、してくれたことにだけ目を向け「ありがとう」と感謝できること。

自分の機嫌を自分で取れず、不足を感じている時はこれがなかなか難しい。

自分自身にだけ恋していたいのに、なぜ人を好きになってしまうんだろうね。

空が綺麗だ。




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