地域の高齢者施設を彩るプロジェクションマッピング:桃香の里 夕涼み会にて
岡山県の高齢者施設、桃香の里の「夕涼み会」とは
〜地域とのつながりを深める施設〜
岡山県にある介護施設「桃香の里」は、地域に密着した福祉サービスを提供し、地元の方々とご利用者さんが触れ合える多くの機会を提供しています。その一環として開催されたのが「夕涼み会」です。
この「夕涼み会」は、コロナ禍の影響で一時中断されていましたが、5年ぶりに地域の方々やご利用者の家族をお招きし、待ちに待った再会が自jつげんしました。
これは桃香の里にとっても、地域にとっても、大変貴重なひと時になりました。
地域との交流を深める夕涼み会
夕涼み会では職員さんの生歌披露やソーラン節の出し物、また軽食などが用意され、地域の多くの方々が楽しめる賑やかなお祭りとなりました。
今回から初めてプロジェクションマッピングが上演されました。
桃香の里では、こうしたイベントを通じて、施設内のご利用者と外部の人々が楽しく交流できる環境を整えています。
この交流が、地域の人々にとっても、施設を身近に感じるきっかけになっているのです。
地域とつながる意義
地域住民が集うことで、ご利用者も地域との繋がりを感じることができるのはもちろん、地域の方々も「施設を応援したい」という思いが芽生えます。
こうした取り組みは、介護福祉施設が地域と共に歩むための大切な架け橋となり、温かいコミュニティを築く基盤となっています。
夕涼み会でのプロジェクションマッピング
〜準備から当日までの流れ〜
「夕涼み会」初の試みとしてプロジェクションマッピングを実施しました。
このプロジェクトの準備から当日までの流れをご紹介します。
イベントの企画とテーマ設定
夕涼み会のコンセプトは、秋の夕暮れを楽しみながら地域の方々と交流する場です。
そこで、地域の方々や年配なご利用者に楽しんでもらえるよう、日本的で季節感を取り入れた、幻想的なプロジェクションマッピングをテーマにしました。
映像制作とテスト
テーマが決まったら、次は映像制作に入ります。季節にあった秋月や岡山の自然をモチーフにした映像を制作し、何度もテストを重ねました。
高齢者にも見やすい色使いと動きを工夫し、視覚的に分かりやすいように工夫しました。
前日設営とリハーサル
前日は会場に機材を配置し、マッピング調整を行いました。
夜にしか投影ができないため、前日から設営、建物に合わせた映像マッピング作業が欠かせません。
スタッフ全員で微調整を行い、最適な映像になるように準備しました。
イベント当日の様子
日が落ちて、プロジェクションマッピングが始まると、参加者からは驚きの声が上がり、皆さんスマホを向けている人がいたりして楽しんでいる様子でした。
幻想的な映像が壁一面に映し出され、まるで秋の夜空に包まれたような雰囲気が会場を彩りました。
このプロジェクションマッピングの取り組みは、高齢者や地域の方々に喜んでいただき、特別な時間を提供することができました。
高齢者施設での新しいエンターテイメントの可能性と未来
プロジェクションマッピングは今や革新的なものではなく、馴染みのあるものの一つとなってきています。
大規模イベントだけではなく、地域の小規模なイベントでも行われるようになってきて、価格的なハードルも低くなりつつあります。
これからはより映像のクオリティを求められるようになると考えています。
プロジェクションマッピングの新たな魅力
高齢者施設でのプロジェクションマッピングは、視覚的に楽しめるため認知機能が低下した方でも直感的に楽しむことができ、幅広い利用者に楽しんでいただけます。
非日常的な映像体験が、高齢者にとって新鮮な刺激をもたらし、癒しの時間になることを期待しています。
新しいエンターテイメントとしての意義
プロジェクションマッピングは、静かな室内や夜間のイベントでも行えるため、体力が低下した高齢者にとっても負担が少なく楽しめます。また、施設スタッフや家族も一緒に参加できるため、交流やコミュニケーションの促進にも繋がり、施設全体の雰囲気が温かくなるメリットもあります。
今後の展望と可能性
プロジェクションマッピングは、今後さらに多様な映像やテーマで利用され、季節行事や記念日イベントなどにも活用が期待されています。
今後も様々な活用が見込まれるでしょう。
これからプロジェクションマッピングがどのように発展していくのか、楽しみです。その中で我々のプロジェクションマッピングを世に広めていきたいと考えています。
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