【イベントレポート】10月30日に「おつかいチャレンジ vol.4」を開催しました!
2022年10月30日(日)、あまがさきキューズモールにて「おつかいチャレンジ vol.4」を開催しました!
今回は、リーダーを務めた鈴木からイベントの様子をお伝えします。イベント当日だけでは見えない、企画の裏側のエピソードも紹介するのでぜひ最後まで読んでもらえるとうれしいです。
「おつかいチャレンジ」は2021年2月に第1回を開催し、今回で4回目を迎えました。あまがさきキューズモールで未就学の3〜6歳程度の子どもたちが初めてのおつかいに挑戦するというイベント。毎回定員は事前予約の時点で満席になり、今回も申し込み開始から1週間でキャンセル待ちになるほどの人気ぶりでした。
今回は、大学生4人が中心となって企画・運営を実施。イベントの企画・運営経験がある人もない人もいて、中には、前回はボランティアスタッフとして関わり「今回は企画にも関わってみたい」と、手を挙げてくれた人もいてとてもうれしく感じました。
4回目の開催となる今回は、これまで実施してきた内容を大きく変えるというより、「こんなことやってみたい!」というアイデアを出し合って企画全体のアップデートを図りました。
前回までの「おつかいチャレンジ」から特に大きくアップデートされたのは2つ。
まず、子どもたちがおつかいの際に使用する「おつかいバッグ」を制作しました。「おつかいチャレンジ」では、一般のお客さまもいらっしゃる中で子どもたちが初めてのおつかいに挑戦します。そのため以前から、「子どもたちがイベントに参加していることが一般のお客さまからはわかりにくく、迷子と勘違いしてしまう」という課題が挙がっていました。そこで、「おつかいバッグに大きくロゴを印刷すれば、一般のお客さまからもわかりやすくなるのでは?」ということで、おつかいバッグを制作することになりました。
印刷会社へ発注して制作することも考えましたが、「せっかくなら自分たちで作りたい」「100円ショップなどで売っている材料で自作のシルクスクリーンができるらしい」ということで、手作業でシルクスクリーンをやってみることに。これが悲劇の始まりでした。笑
必要な材料を買い揃えてシルクスクリーンの型を作るところからスタート。これが想像以上に大変でした。。心が折れそうになりながらも、なんとか2つの型が完成(全部で4つ制作しましたが、そのうち1つは左右反対、もう1つは隙間からインクが漏れて使い物にならないという散々な結果に)。
型づくりが終わっていよいよ、無地のバッグに印刷をする工程です。その数なんと60枚(冷静に考えてみると業者に発注するべき案件でした)、、!1日で終わるだろうと思っていたら、1日目は7枚しか作れずに終わるという衝撃の展開。地味な作業を繰り返し、なんとかイベント当日までに完成することができました。
2点目のアップデートとして、参加者である子どもたちのおつかいの様子をZOOMにてライブ中継するという取り組みを試験的に実施しました。
「おつかいチャレンジ」では、子どもたちの挑戦を大切にするために、おつかい中は見守りスタッフのみ(バレないように)後をつけて見守ることにしています。これまでは、見守りスタッフがおつかいの様子を写真で撮影して、終了後に保護者の方へ写真を見せながら子どもたちの頑張りを伝えていました。ですが今回は、「保護者の方にも子どもたちが頑張っている様子をリアルタイムで届けたい!」という企画メンバーの想いからライブ中継をやってみることに。キューズモール館内をライブ中継するということで、キューズモールの担当者の方と入念に懸念点を洗い出して実施できる運びとなりました。
迎えたイベント当日。ボランティアスタッフも合わせると運営スタッフだけでおよそ45名、参加者は(直前・当日のキャンセルもありましたが)34組と、総勢150名以上が参加する一大イベントとなりました。
参加者の中には、前回のおつかいチャレンジでは不安で出発できずに終わってしまった女の子の姿も。あまがさきキューズモールでのイベントに継続的に関わっていると、定期的に参加してくれる子もいて、見かける度に成長を感じてうれしくなります。
おつかいに挑戦する子どもたちの様子はさまざまで、自信満々の子もいれば、出発間際になって「やっぱり行きたくない!」と不安で泣き出してしまう子も。会場にいる大人全員から「いってらっしゃい!」と見送られる子どもたちの背中からは、逞しさ(たくましさ)を感じました。
保護者のみなさんにはお子さんの様子を近くで見守りたいという気持ちをグッと堪えてもらい、子どもたちの帰りを待ってもらいます。
「おつかいバッグ」を持っておつかいをする子どもたち。その様子を陰から見守るスタッフ。おつかいのライブ中継を見ながら子どもたちの帰りを待つ保護者とスタッフ。「おつかいチャレンジ」に協力していただいている店舗の店員さん。そのほかにも、イベントを温かく見守って協力してくれる一般のお客さまなど。
多くの方々の想いや協力のおかげで会場はとても温かい雰囲気に包まれていました。そんな中、おつかいから帰ってくる子どもたちの姿は、出発した時よりもどこか自信に満ちていて子どもたちの成長を身近に感じられるのも「おつかいチャレンジ」の醍醐味です。
子どもたちと保護者の方との再会の瞬間は見ているだけでウルっときそうになります。イベント当日だけでなく、日常的にまち全体で子どもたちの成長を見守る文化が広がってほしいと願う瞬間でもありました。
私にとって「おつかいチャレンジ」は、私が「ここにある」に関わるきっかけになった企画でもあり、個人的にこれからも大切に育てていきたいと思う企画の一つです。今回は、大学の頃の同級生が写真と動画を撮影するために、地元の香川県からわざわざ来てくれていました。懐かしさと少しの照れ臭さを感じながらも、一緒に活動できたことがとてもうれしかったです。
違うフィールドで頑張る素敵な仲間がたくさんいて、それぞれが成長した先で一緒に何かを作ることができる。そんな機会をこれからも大切にしていきたいし、より多くの人と一緒に作る過程を共有していきたいと改めて感じる1日になりました。
次回の開催は来年2023年6月頃を予定しています。次回の「おつかいチャレンジ」を一緒に作ってくれる仲間も募集しているので、少しでも興味がある方はぜひご連絡くださいね。
鈴木芽生