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【イベントレポート】まちの学び舎かわにし2024(DAY3)自分のできなさを開いたら他者が関わる余白が生まれる?!

2024年7月に始動した「まちの学び舎かわにし」。「好き!」「楽しい!」「やってみたい!」という想いを大事にしながら、自分に合った地域(まち)への関わり方を見つけて実践できる全5回の連続講座です。

10/11(金)に開催したDAY3の会場は、川西能勢口駅から徒歩5分ほどの場所にある「Cafe&Live Space 露依楼囲 (以下、ロイロイ)」さん。飲食店兼ライブスペースとして営業されているロイロイさんをお借りして、満員御礼で実施させていただきました。

今回は平日夜の開催でした!DAY2で使用した「まちの学び舎かわにし暖簾」もチラリ。

今回のテーマは「まちと小商い」。「小さな声と思いをどう形にする?〜お店を通して場をつくる〜」というタイトルで、阿倍野区昭和町の文の里商店街にある「シェアキッチン&スペースbotan(以下、botan)」を運営する大森昌子さん、尼崎市で自宅の98%を開きながら場所をつくっている「sandwich home」代表の山川真奈さんの両名をゲストにお招きしました。

DAY3は定員が少なかったこともあり、会場はパンパンに。夜は少し涼しくなってきた頃でしたが、会場内は熱気で少し暑く感じるほどでした、、!

初めに、ロイロイの橋本菜津美さんにも会場のことやご自身の活動についてもお話しいただきました。川西市出身の橋本さんは、音楽活動をする傍ら、コントユニットとしても発信をしていたり、ロイロイを拠点に地域に関わったりとマルチタレントとして活躍中です。ぜひ、気になる方はロイロイに足を運んでみてくださいね!

ゲスト2名に加えて、地域プレイヤー枠として橋本さんにもお話を伺いながら進めていきます。

ゲストのお二人には、活動紹介とその活動の中で生まれた出来事や葛藤などをお話しいただきました。先に話してくださったのは大森さん。大森さんが運営するbotanは地域の方にもたくさん関わってもらいながら、DIYをして約11ヶ月かけて作り上げたのだそうです。今では、シェアキッチンとして利用してくれる人の他にも、まちの部活動に参加する人も多いのだとか。新しい公民館のような働きをしていて驚きですね。

昭和町では “まーさん” と呼ばれて慕われている大森さん。「おしゃべりだけど、大勢の人の前で話すのは苦手、、」と仰っていましたが、とても素敵なお話を終始楽しく聞かせてくださいました!

botanに来た人のやりたい想いを拾って、一緒に応援する大森さん。ですが、一方的に応援するだけの関係ではなく、大森さん自身もbotanに集まる人に支えてもらったりと応援の循環がbotanでは生まれていると語ります。

応援の形もさまざまで、時間をかけてお手伝いすることもあれば、人を紹介したり、資金面でサポートしたりとその人なりの応援の仕方があることをbotanを運営する中で実感したのだそうです。地域のコミュニティが希薄になりつつある今、地域で自然と人が集う場をつくるのは簡単なことではないはず。頼り頼られる関係性がじんわりと広がっているbotanの話を聞いて、どのようにbotanが育まれていったのかますます気になりますね。

山川さんのお話では、自宅の98%を開いて場をつくっているという冒頭の紹介の時点からざわつく会場のみなさん。二人のお子さんが病気になったことなどがきっかけで、「明日が来ることは当たり前ではない」ということを実感し、「孤独な育児をサポートしたい」という強い想いから現在につながる活動をスタートしたのだそうです。

山川さん自身も子育てをしながら立ち上げの準備をし、時には家族の寝ている間にバイトをして資金を集めたのだとか。

「sandwich home」という名前からもわかるように、手軽に栄養が摂れるホットサンドを提供するカフェをオープン。自宅の1階をリノベーションしてお店にしているのですが、費用を抑えるためにそうしたのだそうです。

カフェを開いていると少しずつママさんや親子が集まるようになり、出会ったママさんと会話を重ねる中で「こんなことやってみたい」「こんなふうにしてほしい」という想いや願いに触れたのだとか。その想いや出来事に一つずつ向き合っていく中で、いろんな想いが形になり、気づけば2階はレンタルルーム、3階はフォトスタジオになっていたと語る山川さん。

「ママ(子育て)を応援したい」

その強い想いを貫きつつ、温かい場所をつくっている姿に心を動かされた人も多かったはず(もちろん、筆者のわたしもその中の一人です)。

ゲストお二人からの話題提供のあとは、橋本さんと聞き手も加わってトークセッション。参加者のみなさんからの質問も拾いつつ、みなさんの活動を深掘りします。

セッションの中で、ゲストのみなさんの「在り方」というのでしょうか、各々の等身大で活動する様子が特に印象的でした。活動している中で、あらゆる困難やしんどさに出会った時に初めは関わっている人たちを不安にさせないためにも、気づかれないように隠すこともあったのだそう。ですが、一人で抱えることに限界を感じ、周りの人に自分の「できなさ」を開いてくようになります。そうすると、それをきっかけにたくさんの人が助けてくれ、頼り頼られる関係性が広がっていったと話してくださいました。

誰しもが「こうあらねばならない」という思い込みを少なからず持っているのではないでしょうか。その中で自分の中の「できなさ」に出会うと、より一層、精神的な孤立につながることも。しかし、その「できなさ」を勇気を振り絞って周りの誰かに開くことで、他者が関わる余白が生まれるのかもしれませんね。

ここだけのリアルなぶっちゃけ話も聞かせてくださいました。オフラインでのイベントの醍醐味ですね!

今回のまちの学び舎かわにしでは、今、何かやりたいことがある人もない人でも、偶然出会った人やすでに周りにいる人との間から活動のタネが見つかっていくのかもしれないなと、感じることができました。また、一見、ネガティブポイントのように見える弱みやできなさは、他者に開いていくことで関わる余白になるということを知れたのは参加者のみなさんにとっても大きな気づきだったのではないでしょうか。

イベント終了後の交流タイムでもゲストや参加者のみなさんでの会話が大盛り上がりしていました!

次回はいよいよ「まちの学び舎かわにし2024」のDAY4ということで最終回となります、、!まだ参加枠がありますので、関心のある方は下記のフォームをご覧ください。ぜひ、みなさんにお会いできるのを楽しみにしております!

◉まちの学び舎かわにし申し込みフォーム
https://forms.gle/Rvb1KuFXy7ajHBXz7

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