富士登山の魅力は山頂だけじゃない!1合目~5合目を登ってみた。
急に寒くなり、秋めいていますね。
この時期、同じような書き出しでつまらないなぁと思いつつ(笑)
何十年と同じ季節を体験しているのに季節の変化についていけないのは何なんですかね。
10月10日体育の日に富士山に登ってきました!
過去の富士登山で「富士登山に行ってきた!」というと、友達に「どこまで登ったの」とよく聞かれました。当時の私には「てっぺん」しかないでしょう!って思っていましたが、今回は5合目まで。
そこに至ったあれやこれやを書いてみたいと思います。
私と富士山
私は過去3回、山頂でのご来光を目指して登山をしたことがあります。
最初はまだ体力のある20代。関西から東京に上京して何年目かで、バリバリに体力もある頃で、思い立って「明日、富士山登ってくる~」って1人で登った記憶があります。もちろん山小屋も予約して。
体力があるとはいえ、片頭痛持ちの私は高山病の症状が出て、痛いながら、登った記憶があります。それでも、山頂に登った達成感と美しい雲海、神々しいご来光を拝むことができて感動しました。
2回目も同じく20代の時だったと思います。その感動が忘れられず、「あの感動をもう一度!」とまたまた衝動的に1人で登りました。天候に恵まれこの時も山頂でご来光を拝むことができました。頂上がうっすら雲があって、この世では無いような神秘的な光景が目に焼き付いています。
3回目は元職場の後輩と。誰かと登るのは初めてだったけど、二人で励ましあいながら登りました。その日はあいにくの雨で、結構つらい登山でした。山小屋に着いた頃にはびしょびしょで体は冷え冷え。カイロをつけてもなかなか温まらない体、そして雨も風もひどくなって、ツアーが中止になり、あいにくの8合目まででした。後輩は「登ることができてよかった」と言ってくれたのでほっとしました。下山時は晴れ間も見えて、雲海も見ることができました。
なぜ5合目まで?
3回目の富士登山でも高山病の頭痛がひどく、40代になって体力も落ちてきているし、4回目はもうないなって思っていました。
でも、世界遺産登録になった「富士信仰」には興味があって、昔の人のように、神社にお詣りをして、1合目から登ってみたいとなんとなく思い続けていたのですね。古くからの風習には理由があるんだろうし、それに従ってみるみたいなことに興味があります。でも、そこには富士信仰を極めたいという感じではなく、「そこに何があるのだろう」というふわふわした感じ。大した理由もなく、それをしてみたい。そんな感じでなんだか申し訳ない。
ただ5合目から頂上が物足りなかったわけでもなく、、、私自身がそこに何があるのかを知りたかったのかもしれません。
Yamakaraさんの「富士山1合目~5合目」ツアーに参加
今回のツアーはYamakaraさん。登山ツアー開催と登山グッズのレンタルをされています。ツアーには登山グッズが無料でレンタルできるんです。
https://www.yamakara.com/top/courses
最近の私は「やりたいと思いついたことはやってみよう」スタイルでいて、ふと1合目から登りたいが沸いてきて検索したらYamakaraさんのツアーが出てきました。夏に検索したんだと思うのですが、1合目から頂上までのツアーが他社さんであったのですが、頂上欲はなかったので、ぴったりのツアーだったんです。
私がYamakaraさんを知ったのは、10年くらい前「島ガール」という企画で伊豆大島のネーチャーツアーに参加したのですが、そこでガイドをされていた方にお勧めの登山ツアー会社を教えてもらったことがあり、ご縁を感じました。
人気のツアーのようで、申し込みした時点で満席でキャンセル待ち。それでもなんか行ける気がして、キャンセル待ちで申し込みをしました。行けることになった時は嬉しかったですね。
行程について
<==バス ・・・トレッキング>
やまどうぐレンタル屋新宿店前7:30発==<中央道>(途中トイレ休憩)==北口富士浅間大社(各自ご参拝いただきます) ==(タクシー)==馬返し・・・二合目・・・三合目・・・四合目・・・ 五合目(15:00頃)==立ち寄り入浴(泉水)==<中央道>(途中トイレ休憩)==やまどうぐレンタル屋新宿店前(19:30頃到着予定)
馬返しを出発したのは10時過ぎだったので、約5時間のトレッキングでした。
雨と風と山と、水と空気と音と
森の中を歩く。
雨が降ると雨が地面に落ちる音がします。
その雨がしみこむ音がします。
風が木々を揺らします。
木々が登っている私たちを守ってくれるように。
空気が薄くなるのを感じながらゆっくり歩きました。
一歩一歩。大地を、富士山を感じながら。
途中、雨と寒さで「なんで登ることにしたんだろう」と頭をよぎりました。
それと同時に「一年生になったら」の歌がエンドレスに流れていました。
雨だからついつい下を見がち。ちょっともったいなかったなぁと思いながら。
それでも、なぜ登りたかったかを考えるのではなく、感じながら。
理屈じゃない何か。
そもそも、なぜ登るのか?
大地と繋がりたかった。
私の答えはこれだったのかもしれません。
山登りは自分の中に不安や迷いがある時に行くことが多いです。
五感を開いて、自分の声に耳を澄ます。
足痛いな、寒いな、今どのくらいかな、あとどのくらいかな、、、
心の声がピタッと止まって静寂を感じるタイミングがあります。
日常にいるとついその声を聴きすぎてしまう。
でも山だと「ただそれがあるだけ」とできる気がします。
それを目的に行ったわけではないけれど、そんな何かを大地がスーッと吸い取ってくれるような気がします。
『ただ、私がここにあるだけ。』
それを感じる時間だったように思います。
そして、5合目から山頂までの景色とまったく違う登山でした。
5合目からの登山は緑あふれる感じではありません。砂利道をただ修業のように登り、8合目からはクライミングのように溶岩を登ってく印象です。
ある意味二面性を持っているのかもしれません。緑豊かな裾野と美しい山肌を作っている石や岩。どちらもあって富士山なんでしょうね。
まとめ
過去三回の富士登山と合わせて、富士山コンプリート出来ました!
翌日の今、私はエネルギーに満ち溢れています。
筋肉痛は多少ありますが、心はとても軽快です。
自然の中に身を置くこと、それも聖なる富士山。
様々なエネルギーに満ち溢れ、私に体験を与えてくれました。
行ってよかった。
これからは富士山のお姿を見る度にまた何かを感じることでしょう。
美しい富士。
ありがとうございました。
時間が経てばまた思うことが出てきそうですが、今回はこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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