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#雲月山

ボランティア一人ひとりと向き合う

雲月山の山焼きが再開してから最初の6年くらいは、ボランティア募集は「クチコミ」だけで展開した。山焼きに参加したことがある人にだけ募集案内を送り、「知人を誘って参加してください」と書き添えたのだ。再開初年の2005年に参加した150人に案内を送ったところ、翌年の参加者は180人に、その翌年の2006年の参加者は250人に増加し、その後ゆるやかに減少した。誰かを連れて来たら特典があるわけではなく、単純

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お金を支払うボランティア

雲月山の山焼きボランティアが50人も集まるのか、不安の声も聞かれたが、僕には確信とまではいかないものの、「なんとなく大丈夫だろう」という予感があった。それは、熊本県阿蘇地域のボランティアを知っていたからだ。
阿蘇地域の山焼きボランティア
阿蘇地域では、山焼きのために、当時でも、毎年のべ1,500人以上がボランティアとして参加していた。その数は今では2,500人を超えている。ボランティアは熊本県以外

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雲月山の山焼き再開

草原保全を目的とした雲月山の山焼きは、地元住民が主体となり、ボランティア、NPO、消防団など、総勢約250名が参加して実施されている。午前中に防火帯を作り、昼食をとってから午後に山に火を放つ。火は山上から点火して、燃え広がったところで山裾から点火する。点火していくのは地元の住民で、ボランティアは火の監視や消火活動を行う。多くの人が関わって成り立つ作業が始まったのは、3人からだった。

再開のきっか

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草原が広がる山、雲月山

雲月山(911m)は広島と島根の県境に位置する。1950年代までは、採草や放牧の場所として、地元集落の人達が日常的に利用し、管理してきた。芸北の人に聞くと、草の利用だけではなく、夏にはパラソルが点々と並び、牛が放牧されている様子を眺めたりもしたそうだ。今も山頂近くの岩陰には、古いビール瓶が転がっていたりもする。ハイキングに関してはおもしろい話が残っている。山頂ではいくら酒を飲んでも酔っ払わないのに

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