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乾杯準備中、繋ぐ?繋がない?

ブライダルMCの皆さま、スタッフの方が乾杯酒を準備していらっしゃる間=乾杯準備中ってどうしてます?しゃべって繋ぐ?繋がない?

実はこれも、私たちブライダルMC達の間で「他の人たちはどうしてるの?」と気になるトピックのひとつなんですよね。

先日の記事をお読みくださったMCさんからこんなご質問をいただきました。

乾杯準備中、ゲストの手作り品や装花のこだわりなどを紹介することはありますが、準備が整うまでに3分以上はかかりますのでそれだけでは時間が持たず、「準備が整うまでお待ちください」としています。所属している事務所でも「無言で待つ」という方針で、これでいいのかな?と少しモヤっとしています。竹本さんは乾杯酒準備中、どうされていますか?

というわけで、今回は『乾杯準備中の司会ってどうしてる?』にスポットを当ててお話ししていきましょう。

乾杯準備中しゃべるORしゃべらない、どちらが多数派?

結婚披露宴でほぼ毎回存在する乾杯準備中のお時間。ご列席の人数にもよりますが、時間にすると3~5分ほどのこの時間。

司会がしゃべって繋ぐのが“一般的”なのか、しゃべらず待つのが一般的なのか…ブライダルMCならば一度は抱く疑問と言っても過言ではないでしょう。

皆さんはどうされていますか?

私自身も過去複数の事務所にお世話になった経験や、独立以降も新郎新婦さまから直接ご依頼をいただくいわゆる『持込司会者』としてホテル・専門式場・レストランなど様々な会場さま司会をさせていただいていますが、基本的には【乾杯準備中は司会者が何かしらで繋ぐ】つまり、【しゃべる】のが通例となっているようです。

私の経験が“多数派”とは限らない、と同業のMCさんやプランナーさんにヒアリングもしてみましたが、一部の地方MCさんから「乾杯準備中はしゃべらずに整うまで待つ」というお話を聞いた以外には、やはりこれまでブライダルMCとして20年、ほぼ毎週どこかの会場で司会をさせていただく中で、【乾杯準備中は司会者が繋ぐ】のが大多数だと思われます。
(同業の皆さま、いかがでしょうか?)

一方で、実際に乾杯準備中、司会が「それでは乾杯のご準備が整うまでお待ちください。」とマイクを置き、うっすらBGMが流れる中、黙々とスタッフさんが乾杯酒のご準備を進めるスタイルにも立ちあったことがありますし、過去におじゃましたホテルさまでは、スタッフの方から「乾杯前は準備に時間がかかるので、乾杯酒が整うまでお待ちください、と言ってください。」と言われたこともありました。なので、【乾杯準備中は司会はしゃべらずに待つ】のも一つのスタイルではあると思います。

竹本はどうしてる?それはなぜ?

では、私はどうしているか?と言いますと、私はしゃべって繋いでいます。

いずれも経験してみて思うのは、一般的な結婚披露宴においては、乾杯準備中は何かしらで繋ぐのがベターだと思うのです。

いえ、“繋ぐのがベター”というより、【乾杯準備中の時間も場づくりに活かす】べき!というのが私の考えです。

皆さまご承知の通り、一般的な結婚披露宴は新郎新婦入場〜退場(おひらき)までが2時間半で組まれることが多いですよね。ゲストにゆっくりお食事を楽しんでいただきながら、いくつかの演出も取り入れながらの2時間半、やはりその時間は限られています。

その限られた時間の中で、お2人のことやそのうちにある想い、こだわりをゲストの皆さまにお伝えできるか?お2人のことに限らず、ご家族やゲストのそれらをお伝えできるか?によってご披露宴のムードや温度は確実に変わります。

そして、どれだけ場を温めらるか?は、そのままご披露宴のご満足度に比例します。

ましてや乾杯準備中といえば、まだお酒も入っておらず、お2人もゲストの皆さまにもどことなく緊張が漂いがち。ここでどこまで雰囲気を和ませられるかは、乾杯を機に始まる“歓談タイム”を和やかに迎えられるかどうかに大きく影響するんですよね。

だとすると、乾杯準備中の数分を「乾杯酒が整うまでお待ちください」と司会がマイクをおいてしまうのはもったいない。

そう。もったいないんです!笑

“乾杯準備中”は場づくりのゴールデンタイム♡

もちろん、司会がしゃべればいいってものでもありません。心あるブライダルMCは事前にお2人からうかがったエピソードや想い、こだわりを「隙あらば」ご紹介したい!と虎視眈々とその機会を狙っていますが、ことあるごとに司会がずっとしゃべっている披露宴は時に野暮ったく、ゲストのお耳に障ってしまう可能性も否めません。(何を話しているかによりますが)

ゆえに私たちはシーンの流れや見どころ、コメントのバランスを考えながらマイクを持っているのですが、それを踏まえても、乾杯準備中のまとまった数分は貴重であるうえ、まだご歓談が始まっていないためゲストのご注目(お耳)もいただきやすい『場づくりのためのゴールデンタイム』と言えるのです...!

中には、とにかく格式を重んじたい。例えば、広いボールルームでご列席者は百数十~数百人規模、著名人や重鎮ゲストがご列席なさるようなご宴席においては時に、和やかな雰囲気はノーサンキュー、乾杯準備中もクラシックなどが流れる中緊張感のある雰囲気を演出したい、などの場合もあるかもしれません。が、いわゆる一般的な披露宴において、そうしたリクエストをいただくことはまずありません。

多くの新郎新婦さまは『堅苦しすぎず和やか』で、『適度な品は保ちつつ親しみやすい雰囲気』をお望みであるというのが実際の傾向です。

考えるべきはしゃべるORしゃべらない、ではなく…

いかがでしょうか?

大切なのは、繋ぐか繋がないか?=しゃべった方がいいかしゃべらなくていいか?ではなく、その時間をどう使うべきか?にフォーカスすること。

つまり、お2人が理想とするウェディングパーティーを叶えるためには、その数分がどんな時間になったらいいのか?を考えること、ですよね。

きっとこのご質問者さまは、心あるMCさんだと思います。
それゆえ、乾杯準備中のお取り扱いに疑問を持てたのだと思います。とても有意義なテーマを届けてくださりありがとうございました^^

もし、ご質問くださったMCさん同様、乾杯準備中ってみんなどうしてるんだろう?今のままでいいのかな?と思われている方がいらしたら、少しでも参考になったら嬉しいです。

さて!実はこのご質問者さまからはこんなご質問もいただいていました。

「乾杯準備中の新郎新婦の生い立ちではない話」というのも気になっているのですが、それはどんなお話だったのでしょうか?

こちらの記事でご紹介した花嫁さまからのメッセージにあったこの箇所に目を留めてくださってのご質問ですね。

乾杯酒を準備している間の新郎新婦の生い立ちではない竹本さんのお話が
私達のカジュアルな式にぴったりだと強く感じました!あのシーンでは新郎新婦の生い立ちをお話しされるのが一般的だと思いますので、私には全く思いつかないご提案でした!お電話でのお打合せの際は「すごく良い!」と感じただけでしたが、実際に披露宴会場でその瞬間が訪れた時、「言葉も雰囲気や空間を作り出すんだ…」と感じました。

ということで、次回は【乾杯準備中は場づくりのゴールデンタイム】という考えのもと、この時に私が実際にしたアナウンス他、いくつかの乾杯準備中演出アイデアをお届けしますね。

今日もお読みくださりありがとうございました^^

追伸:公式LINEにいただいたご質問には、このnoteや公式LINE限定の声のコラムとして音声でお答えしていきます。大変恥ずかしながら先週急性声帯炎を発症してしまい(!!)、しばらく声を封印しておりました。(本番には穴をあけずに済みました~涙) ゆえに回答をお待たせしてしまっているご質問もございますが、今日から我が声帯も通常営業を再開いたしましたので順次お返事してまいります。もう少しお待ちくださいますようお願い致します。

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