富の循環 第六回 美徳の教え 前編
美徳の教え 前編
今回から「徳目」のお話をして参りましょう。だいぶ先に伸びてしまいましたが、このシリーズ『富の循環』において、この「徳目」の命題が重要課題であると考えています。ですから、内容も前編、後編に分けてご説明して参ります。
主要な「徳目」として掲げている言葉は、「仏教のダンマ」として言い伝えられ、日本では「達磨(ダルマ)」としてもお馴染みですが、「徳目」の法則とお考えいただいてよいでしょう。仏教では、これら「徳目」を「美徳」として「十のダルマ」を説いていました。
これらの「美徳」は、実際の「富」を貯え廻らすために必要な「マインド」であると考えています。「美徳」には十個の「徳目」があり、これを一ずつ検証、実践していくことで、いわば「内なる錬金術」がどのような「マインド」で構成されているかが明らかになります。
では、早速お話しを始めましょう。
十のダルマ
さて、下の十の「徳目」が真のダルマを構成するものです。
1. この上ない寛容さ
Supreme forgiveness
2. この上ない謙虚さ
Supreme humility
3. この上ない率直さ
Supreme straightforwardness
4. この上ない正直さ
Supreme truthfulness
5. この上ない純潔さ
Supreme purity
6. この上ない自制
Supreme self-restraint
7. この上ない苦行
Supreme penance
8. この上ない放棄
Supreme renunciation
9. この上ない無欲
Supreme non-possessiveness
10. この上ない独居
Supreme celibacy
以上となります。これらの詳細を今から解説して参ります。その前に、これらの語彙の簡単な成り立ちを見ておくことにしましょう。
多少独断と偏見があるかもしれませんが、ダンマ「法」として掲げられている以上、それぞれに重要で貴重な意味が含まれているとおもいますので、少し冗長になるかもしれませんが、しばらくお付き合いください。
では、それぞれの意味を解説していくことにしましょう。
ここのコメントを目にしてくれてるってことは最後まで読んで頂いたってことですよね、きっと。 とっても嬉しいし ありがたいことです!マガジン内のコンテンツに興味のある方はフォローもよろしくお願いします。