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『愛の美学』 Season3 エピソード 0序  「愛の言語」(1002文字)

このシリーズでは、『性知学』という新たな学問領域を提唱している。フィロス』とは『ソフィアである、の示すところを、私たちが抱えるエロスの課題を通して、『愛』の本質を知ろうというこころみである。

昨年(令和4年)8月からおよそ半年以上、『愛の美学』の連載を休止していた。シーズン1から2に移るときにも、およそ半年の休止期間を置いている。

これは、別に意図してしている訳ではないが、全体の構成や流れを考ているうちに、時間が経ってしまうようだ。

今シーズン『愛の美学』 Season3 エピソード0 序「愛の言語」の目的は、前のシーズン2、エピソード10「愛の回転」で示した「言葉の回転」にあるように、「フィロス」は「ソフィア」であり、言葉自体が「フィロス」であるという証明をすることにある。

言葉が「愛」そのものであることを通して、聖書にある「初めに言葉ありき」のごとく、「愛」の原初が「言葉」であることを明らかにしていく。

そして今回のもう一つの目的は、この言葉について、空間的な拡がりと、時間的な解釈を基に、愛について理解を深めてくことにある。

シーズン3は、『愛の美学』の学びの最終段階である。

これまで様々な「愛」のカタチについて論証してきたが、このあとで、『愛』の姿をたりにすることができるだろう。

これは、物事の理解には、段階ステージ状態ステート水準レヴェルがあるように、今まで示してきたことが、結果の面に顕れる。

そしてそれは段階ステージとして積み重ねられていく。その段階を為す結果を生み出しているのが、状態ステートであり、水準レヴェルである。

この状態ステート水準レヴェルが、愛を理解するのに極めて大事であり、また、この二つの働きが相俟あいまって初めて、『愛』の段階ステージに立つことができるのである。

そして、これはまさに意識の構造にも当てはめることができる。水準レヴェルとは、言語的な解釈のみならず、まさに意識の成り立ちにも影響している。

この意識の水準が、『愛』の原動力となり、人格、霊格などの格調に関与していく。このあと、この辺りの構造を、「こころの立体モデル」を利用して確認していくことにしよう。

それでは、『愛の美学』最終シーズンをお楽しみに。



つづく









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