富の循環 第五回 価値の創造
価値の創造
今までは富の象徴である「お金」の価値観などについてお話ししてきましたが、これからは、価値観そのものについて、そして本当の「富」とは何かについてお話しを進めて参りたいと思います。
一人ひとりが自らの力で「価値の創造」を自覚すると、単に欲しいモノを探すという外部欲求から、志向性を持ち創造を培う内部欲求を持つようになり、分かち合う世界にシフトします。奪い合うことが無くなり、お互いを尊重できるようになります。この考えは未来に開かれた方向性をもっています。
何を価値として認識しているのかという価値意識の積み重ねにより、私たちは将来の方向性が決定しています。様々な判断をする瞬間に、普段意識していないところでも無意識が判断していることもあります。ここであえて確認をしますが、最も価値をもつのは、とりもなおさず私たちの「命」であることは間違いないことでしょう。
「命」が無ければ、何も生み出せないことは常識的に分かると思います。本来、「命」とは全てが自然の賜物であり、「命」こそが認識の最たるものであり意識の根源なのです。それを考えると「命」が生み出す認識や意識にコミットすることは非常に重要です。
「内なる錬金術」や「打ち出の小槌」を、いったいどのように使うのか、何に使うのか、このような「意識」すなわち「マインド」が大切なのは、前回のお話しでご理解いただけたと思います。同様に、どのように「命」を活かしていくのか、その問題が「富の循環」に大きく関わるのは当然です。
ですから、お分かり頂けると思いますが、自分に「価値がある」と思えると、自分に対する「価値」が定まります。そして「価値」を得ることに繋がります。しかし同時に「節度」も必要になります。「自分には価値がある」と思うことが第一歩ですが、独りよがりに「自我肥大」を起こし自己を誇張するのは筋違いです。
やはり、周囲に認められることも大切なのです。そこには謙虚さやひたむきな努力など、いわゆる『徳目』として定められていることを、自らができているかを検証する態度が必要です。「お金」は「価値の鏡」だと申しました。正直に「自らの価値」を映し出します。
価値を認める「意識」と「節度」を検証する「認識」を身に付けるのです。そうすることで、「内なる錬金術」が始動し、「打ち出の小槌」が金の光を放ち輝き、中心の核に向かって力を得、自覚と共にあらゆる「富」が供与されるようになります。
人は皆、「豊かさ」や「幸福」な人生を歩みたいと思っています。しかしこれらは、やってくるものではなく、私たちが創り出していくものです。それには(こころ)すなわち「マインド」という(こころ)を映し出す「鏡」について知っていることが大切です。
そして、この「鏡」を磨く基準となるものを、本日はご紹介しましょう。古くから『徳目』として掲げられているものであり、皆さんの「マインド」の調整にきっと役立つはずです。その前に「幸せ」や「幸福」、「豊かさ」や「富」についてお話しをして参りましょう。
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