【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#5
ラオス・カンボジア編5
ラオス シーパンドン
同じことを一緒にすることが近づく近道。
ラオスの学校は始まりが早い。
6時台には子供たちは登校してくる。
その子供たちに手を振りながら
反対側に歩いていく。
村はずれにあるお寺を目指す。
しばらく歩くとやがて門が見えてきて境内に入った。
すると、そこでは一人小さな小坊主くんが
小さなホウキで掃除をしていた。
遠くから校庭で遊んでいる子供たちの声が
聞こえてきそうなほど静かな境内。
そこで彼はたいして履けそうもない
ホウキを使い黙々と朝のお勤めをしている。
彼だって、学校に行きたいに違いない。
子供たちと遊びたいに違いない。
だけど、彼はここで掃除をしている。
このお寺でどんな暮らしをしているのだろう。
どんな一日を送っているのだろう。
小坊主くんと友だちになりたい。
近くにあった木の枝を束ねたホウキを持って
一緒に掃除を始めた。
チラチラとこちらを見ながら
怪訝そうな顔をしていたが、
しばらくするとこっちを見て
ニコ〜っと微笑んでくれた。
ボクハキミトトモダチニナリタイ。
そんな気持ちが伝わった瞬間だった。