![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169278494/rectangle_large_type_2_084802f7b73166840443ba51fd006047.jpeg?width=1200)
UWCサバイバル日記 ~トランジット大失敗の巻~
日本の高校を2年生の夏で中退し、オランダにあるUnited World College Maastrichtで勉強している17歳のCOCOです!
UWC生活の中で巻き起こる 数多くの珍事件 を書き綴る、UWCサバイバル日記を始めます!
第一弾は、サバイバル日記を書くきっかけとなった、冬休み後、日本への一時帰国からオランダに戻ってくる道中での出来事 -Part1-
初めての飛行機遅延。からの???
思えば、2025年1月3日日本時間17:50関空発の飛行機に搭乗した時点で、私のオランダ帰宅計画は狂い始めていた。
もともとの関空からUWCオランダ校までの帰路予定は、こんな感じ。
関空⇒ドーハ(カタール航空)
ドーハ⇒フランクフルト(カタール航空)
フランクフルト駅⇒コルン駅⇒アーヘン駅⇒マーストリヒト駅(電車)
徒歩で学校へ
関空発17:50の飛行機に予定通り搭乗し、安心しきっていたのも束の間、
韓国上空の飛行制限により、90分出発が遅れるというアナウンスが入った。
この時点で、もしかしたらドーハでの乗り換えに間に合わないのではないかという不安がよぎる。しかし、ドーハからフランクフルトの乗り換えが2時間30分。ギリギリ間に合うものだろうと高をくくっていた。
関空からドーハまでは11時間。時々来る腰の苦痛に耐えながら、本を読んだり、映画を見たりして、ほぼ寝ずに過ごしていた。飛行機では寝れない体質のようで、長時間のフライトは本当につらい。しかし、機内食はなかなかにおいしく、Can I have a Chicken please? と毎度のようにチキンの料理を注文しながら、なんだかんだ11時間をやりすごした。
やっとの思いでドーハについた時点で、結局2時間ほど予定到着時間より遅れていた。私はここで重大なミスをやらかしたと考えられるのだが、この時点ではそれに気づいていないので、後述するとしよう。
次の搭乗ゲートを確認し、とりあえずゲートC37とだけ頭に入れて、一目散にとてつもなく広いドーハ・ハマド国際空港の中を走った。エスカレーターを駆け下りたちょうどその時、
「Madam,」
と係の人に呼び止められた。
「What is your destination?(目的地はどこですか?)」
と聞かれたため、
「Frankfurt!(フランクフルト)」
とBoarding Passを見せると、
「You don't have much time, go quickly(時間がないので急いで)」
と言われ、かつ親切にも
「You need to go streight and go up to the 2nd floor with elevator and you’ll taka a train」
とゲートC37までの道案内もしてくれた。
とりあえずThank you とだけ返したものの、「Train?」と、ここは空港の中なのにこの人はいったい何を言っているのだろうと半信半疑で案内された道を走っていると、本当に空港の中にモノレールがあって、いそいで駆け込んだ。
ここで、ドーハ・ハマド国際空港について少し触れると、
ハマド国際空港は、カタール航空のハブ空港で、世界の空港ランキング2024では、堂々の一位を獲得。ターミナルはAからEまであり、年間約5,000万人以上もの乗客を扱う大規模な空港。空港内には巨大なモニュメントがたくさんあり、中でも黄色い巨大なクマが有名。
![](https://assets.st-note.com/img/1736279653-6lPirBno27bKWEe9Xyz4YOJN.jpg?width=1200)
モノレールから降りると、C37を探して猛ダッシュ。やっとの思いでC37にたどり着くと、「Last Call」の最中で、ギリギリセーフ!!
本気で自分のラッキーに感謝しながら、CAさんにBoarding Passを渡すと、
彼女は一瞬顔をしかめた。不穏な気配を感じていると、
「Your flight will be another one.(あなたは違うフライトに搭乗することになっています。)」
と、CAさんから一言。
おもわず目を見開いていると、目の前にあったTransformer Centerに並ぶよう指示される。訳が分からないままに、男性の職員さんが一人で応対しているデスクの前に並んだ。
自分の番が来て、何もわからずパスポートとBoarding Passを手渡すと、「Your flight is arranged to Frankfurt via Venice?」
と伝えられた。
え、どこですかそれ?
みたいな感じだったけど、なんかもうほんとに何もわからなくて、
「okayyy」
とだけ答え、職員さんの作業が終わるのを待っていたら、彼は、電話をかけ始めた。
でもなんか様子が変。
番号を押しては取り消して、押しては取り消して、そして時々電話帳を目であさり、またかけて取り消す。
こいつなにしてんねん、
と本気で不安になっていると、やっと電話がつながったようで、ちゃんと相手にしてくれてて、ふざけられてたわけじゃなくて少し安心した。
そしたら、Boarding Pass印刷してあげるからその辺で数分まっとけという風に言われ、20分後くらいに、Transfer Bというinformation centerに言って、Frankfurt行きの直行便に乗れるかどうかを確認してもらいなさいと伝えられた。Free Foodがついてくるから、絶対に忘れずにそれをお願いしろとのことだった。
この待ち時間(はじめの写真はこの時に撮影した)に私は、自分がミスをやらかした気がしてならなくなった。
ドーハについた時、たくさんの係員さんが紙を持って立っていた。今思うと、次の乗り換えに間に合わない人や急がないといけない人を呼び止めるために立っていたのだろう。急ぎすぎて足を止めずにその前を通り過ぎてしまったことをすごく後悔した。
もし、フランクフルト行きの人全員を集めて、間に合うように手配されてたとしたら、
もし、そういう人はみんなまとめて次のダイレクトフライトに乗れるようになっていたとしたら、
自分がそれに気づかなかったせいでこんなことになっているのではないか、とそんな悲観的な気持ちでいっぱいだった。
そして私は、言われた通り、ターミナルBのinformation centerに行くのだが、、この後、係員さんに必ずもらうように言われたFree Foodが面倒なことを巻き起こすとは思いもしなかった。
Part2につづく